はっぴーしぇありんぐ
年下×年上(侯輝×天理)
結婚後小風景群 そして暫定最終ポイント
1P:僕の夢と一緒に
2P:若人たちと
3P:おうちに帰るまで R15くらい
4P:盛り上がった 侯輝視点 R18
5P:夢 侯輝視点
6P:夢の先へ
遺跡探索を終え、侯輝と天理は帰路につく。今回の遺跡はアタリだった。手つかずの遺物がほぼ完全な状態で保存されており、詳細を調査すれば失われた古代技術の復刻に大いに役立ち、現代の生活が潤う一助となろう。今日も護衛として天理についてきた侯輝は常にない冷静さを欠く恋人の天理を落ち着かせるのにちょっと苦労した。今やっと普段の冷静さを取り戻しちょっとはしゃぎ過ぎたと反省している天理だった。
「それにしても天理は本当に遺物が好きだよね」
「そりゃあお前、言うのもちょっと恥ずかしいがやっぱりロマンだからな。俺は好きな遺物に携わりながらついでに現代社会に貢献する事で生活していける様にすんのが夢というか、目標なんだよ」
あとお前が横にずっと居ればそれでいい、とは恥ずかしくて言えない天理だったが、侯輝には送られる天理の視線からそう語らずとも伝わっていたようで、嬉し気に微笑む侯輝だった。
「じゃあ俺も一緒に頑張らないとね」
「……一緒にいてくれるのはいいんだが、お前の将来の目標どうなってんだ?」
明るくリーダーシップもあり、面倒見もいい侯輝なら自分についてこなくても何かでかいことができそうなのだと天理は常日頃から思っていた。
「俺の夢はね、世界一の夢を叶える恋人の横で世界一の冒険者になる事だよ!」
「お前…言ってて恥ずかしくないのか?毎度……」
にこにこしながら言う侯輝に天理は顔を赤くしながら呆れた。
「えー、だって本当だし!それに俺が天理の隣にいるのが一番確実でしょ。天理は俺と一緒にいるの嫌?」
「お前そういう言い方すんのやめろって言ってるだろ。……嫌な訳ないだろ」
天理が夕焼けで誤魔化そうとしながらそっぽを向いて呟いても侯輝には天理の想いが手に取る様に伝わっていた。侯輝が思わず天理の手を握ると、天理はその手をきゅっと握り返す。そして二人仲良く並んで帰路についた。
ある日の事。夕食後のお茶をしながら横に並び座り天理は侯輝から渡されたチラシを読み上げる。
「初心者訓練用ダンジョン協力願い?」
「そうそう、今度そういう施設ができるんだけど、その中で試練の部屋みたいなのを作るからそこの守護者みたいなのをやってくれる人を募集してるんだよね。大体は引退冒険者から頼んでるんだけどちょっと今人手が足りなくてさ。その募集のチラシ」
「ふーん。で、お前やんのか?」
「そうなんだけど、まだ人手が足りないから天理にもお願いできないかなーって」
天理が大変だなと思いながらチラシを返そうとすると侯輝はずいと身を乗り出し天理を覗き込んだ。
「は?俺冒険者じゃない一般人だぞ?戦うとか無理だろ」
「精霊魔法使えるじゃない」
「近接戦闘ほとんど一般人並だぞ。相手、初心者とは言えパーティ組んでくんだろ?無理だって」
天理はなんでいつもお前を護衛として雇ってるのかと言ってやりたい気持ちでムリムリと手を振った。
「必ずしも戦わなくてもいいんだよね。謎かけとかしてそこに居てくれるだけでもいいんだけどダメかな?ギルドからちゃんとお給料も出るよ?」
天理は困ったように眉を下げる侯輝を見て仕方ないと溜息をついた。