闇はまだ暗がりの中(初夜設定変更。唐突な影をどうするか、ラストを足すか)

novelnovel

侯輝×天理。王様×文官。共に28歳。
!注意! メリーバットエンド です。これからって所でばっさり終演に向かっています。
世界観:適当中華風?魔法有り。いろいろ無知なので突っ込みご容赦。

1P:出会い R18
2P:お友達になろう
3P:友達以上恋人未満 R18
4P:終演焉 R18

気が向いたら終演までの間を引き延ばしてきもちハッピー度がましになりますが、ラストは変わりません。

シリーズの登場人物がいますが設定が異なっております。


普の王国の都で考古学者になりたかった俺はなんとか奨学金を勝ち取り大学に入学した…までは良かったが政況の変化により考古学科は廃止、奨学金のために仕方なく違う学科を卒業すると返済の為少しでも安定した職に就きたくて公務員になった。蛮族の国…豫の進行も噂されていたというのにろくに仕事もせず呑気な貴族上官の元、せっせと職務をこなしていた俺は使い勝手は良かったらしく主席秘書官として日々こき使われ、いつしか夢や希望は忘れてしまっていた。
が、ある日、豫の侵略によって普はあっさり滅んだ。遊び呆けていた普の国王は首をはねられ豫の王の青年が新しい王となった。そしてその日の内に上官が呼び出され内務状況を詰問されていたが上官がろくに把握していなかった為俺に呼び出しがかかり、今、上官と共に豫の王の前にいた。今日から無職かと思っていたらまだ働かなければならないらしい。
豫の王の青年、夏侯輝は蛮族と呼ばれていた国の者とは程遠い容姿の持ち主で服装こそ蛮族…というか戦士として実践向きのほどほどに装飾された皮鎧や剣を下げていたが、快活そうな顔立ちと金髪を清潔感あるツーブロックにセットしており、そのせいもあってか蛮族の王というよりは好青年に見えた。そんな彼が呼び出され到着した俺に口を開く。
「お前がこの元大臣の秘書官だな?俺は新しくこの国の王となった夏侯輝だ。この男は自分の国の事だというのにろくに把握しておらず話にならない。包み隠さず質問に答えろ」
夏侯輝は楽しげに俺を眺めた。
「清水、決して無礼の無いようにな」
上官が怯えながら横で俺に釘を刺す。あんたが把握してればこんな事にはならなかったんだよ!と内心毒づきながらも表面上は恭しく頭を下げる。
「はい。私めが主席秘書官を務めております清水と申します。どうぞお聞きくださいませ」
「ではまず、この国の兵站に不備がある事は知っているか?」
「はい。存じております。補給物資が滞り、前線で孤立、撤退を余儀なくされている部隊もあると聞いております。また、食料が不足しているため、現地調達に頼った結果、現地で略奪行為が横行し、治安の悪化を招いているとも聞き及んでおります」
ツラツラと元自国の恥を並べると横で上官が不機嫌オーラを出していたがスルーした。俺の言葉に満足そうにうなずくと、豫の王は話を続けた。
「そうだ、我が国はその不備に乗じこの国を侵略した。知っているか?占領した村々に食料を配給したら解放者として英雄扱いされた事を」
想像に容易い話だ。事なかれ主義の俺でさえ兵站の不備を指摘したが一切状況は変わることなく、今この有り様だ。そりゃそうだろと心の中で毒づいていると上官は慌てた様に答える。
「そっそれは新国王の輝きに感服したのでありましょう」
明らかにゴマすりだとわかる口調だったが、夏侯輝は一瞥しただけで鼻で笑った。
「ふんっ。まあ良い。次は貴様らの管理体制について聞かせてもらおうか。この国は今まで何をしていたんだ?まさかとは思うが怠慢ではないだろうな?」
「いえ、滅相もございません。ただ、我が軍は精強ですので、蛮族どもに遅れを取るはずもなく……」
今、蛮族呼びはまずいだろ。
「貴様はまだ寝ぼけているのか?おい、清水だったか?お前の所見を述べよ」
上官をチラリと見ながら、そういやもうこいつも上司じゃなくなるなと思うともう忌憚なく答える事にした。
「はい、残念ながら勤勉とは言い難かった状況ではありました…」
俺は包み隠さず貴族の怠慢と杜撰な管理体制について述べた。
「ふむ。それで、この有様か。」
夏侯輝は呆れたような表情を浮かべると、俺に資材、役務、施設、人員諸々について質問し諸々置き土産だとばかりに全部話してやった。この新王がまともに政をやるなら、俺も少しくらいは報われるだろう。一通り聞き終わると夏侯輝は満足した様に頷く。
「さて、俺は侵略者だが有能な人材であれば歓迎しよう」
そこですかさず上官が割って入る。
「夏侯輝様、どうかこの男だけは御容赦下さい。この者は文官として使えぬばかりか、私に恥をかかせ、挙句の果てには私の婚約者まで奪おうとしたのです!本来なら平民上がりのこの男は極刑にかけられているはずの所を私が許し側に置いていただけなのです!」
は?なんて?あまりの事実無根ぶりに流石に呆れていると夏侯輝は面白そうに俺を見ながら剣を抜いた。
「それは良くないな、なら変わりに俺がその刑を執行しよう」
おいおいおい待ってくれあんたそんなあっさり信じるのか。くそ…いざとなったら奥の手はあるが実践経験も豊富そうなこの新王相手にデスクワーク主体の俺がどの程度やれるだろうかと精霊を呼ぶ為に精神を集中する。だが剣が舞う軌道は俺に向かわずまっすぐ上官の首をはねた。
「え……?」
俺は一瞬なにが起きたかわからず、上官の頭が地面に転がっていくのを見ていた。
「さて、この国を統べるには残っている膿を全て出さなければならない。お前も協力してくれるな?清水」
正直糞程にしか思っていなかった上司だったがここまでしなくてもと眉を潜めていた俺に夏侯輝は笑いかけると、俺の肩に手を置いた。
「は、い。」としか言いようがない。どうやら再就職先が決まったようだった。
「さっそく仕事だ清水、今晩、俺の部屋に来い。」
今晩?俺の部屋?まさか。
「はい……あの無礼をお許しください夏侯王、それはその、夜のお相手という事でよろしいのでしょうか」
最悪俺も首が飛ぶなと覚悟しつつも確認する。この国にもそういった嗜好の者もおり、一部上司の相手をさせられているものもいたが幸い俺の上司はそれはなく俺のバックバージンは守られていた。
「ん?ああそうだが。お前は同性相手に経験はないのか?」
あっけらかんと答えられ、俺にとはなんて物好きな、ああ、さらば俺の純血…などと思いながら答える。
「はい…生憎と…知識はありますので準備だけして参上致します」
「そうか!では待っているぞ」
一瞬見た目通りの好青年風な笑顔が出た気がしたがすぐに蛮族の王らしい不敵な笑みに変わると俺に背を向けた。
「はい、それでは失礼いたします」
俺は深々と頭を下げるとその場を後にした。

「はぁ……」
部屋に戻るとため息が出る。俺の人生これからどうなるんだろうな。ひとまず飯には困らなさそうだが、夜なぁ…。まだ若いし見た目も良いし鍛えられた肉体は相手は例え男だろうが困らなさそうなのに何で俺。新しい部下みんな抱いてるとかないよな?そう思いながら宿舎に戻ると僅かにあった同性同士の手順を本でおさらいし、うーわうーわ言いながら風呂で準備すると宿舎を出て王城に向かう。帰りがけに新王の従者に言われた裏門に着くと、従者に手引きされ王の寝室に通された。薄明かるいその部屋には新王…夏侯輝が待ち構えていたようにわざわざ迎えてくれた。昼のいでたちとは異なり全身清潔感溢れる衣服に着替えており、本当にただの好青年風な風貌になっていた。
「良くきたね清水。ま、座ってよ」
口調が昼間とはだいぶ異なり、広々としたまさにキングサイズのベッドの端に座ると横をバンバンと叩く。子供か。あれ?これ同一人物か?だが気を引き締めて近づき、命に従いやや離れて座った。
「失礼致します」
「もうちょっとリラックスしてよ、ねぇ清水、下の名前は?」
「天理…です」
すっかり見た目も言葉も若返ってしまった夏侯輝に戸惑いながらもそう答える。リラックスと言われても。昼間のあれをみてどうリラックスしろと。あとこの後俺抱かれるらしいし。
「天理ね♪じゃあ、俺の事、輝って呼んでもいいし、何かニックネームつけてくれてもいいよ。敬語も無しでいいし」
なんだろうこのお友達になりたそうな導入は。さっさと抱かないのか?
「では…輝…様で…敬語は流石に無しという訳には…」
「ちぇー天理堅いなあ。じゃあ天理、彼女とかはいたことあるの?」
「一応おりました。フラれてしまいましたが」
「へぇモテそうなのに勿体ない。セックスは?」
本当に明け透けに質問してくる。
「経験しました」
「そっかぁ童貞ではないんだね。で、男性は無しと」「はい」
先程から俺の身体をスルスルと撫でながら、何やら考え込んでいる。
「ふぅん。じゃあ、俺が初めての男になるんだ」
またあの嬉しそうな笑顔を顔に浮かべると俺の唇を奪った。
「ん!?」
「最初は慣れないだろうけど優しくしてあげるからね?」
ああ、何もかも冗談か夢であって欲しかったがやはり現実なのか。優しいというならできればやめて欲しいものだが、これも仕事の内か。しかし無防備な事だ、余程実力があるのか知らないが、今日あったばかりの男と仮にも王がサシで会うとは…やろうと思えば奥の手(精霊魔法)で多少は傷つける事ぐらいできそうなのだが。さすがに護衛が近くにいて何かあればすっ飛んでくるのだろう。大人しくしておくのが無難か。
「わかりました。不束者ですがよろしくお願いします」
俺は諦めて上着を脱ぐと、寝台に腰掛けて夏侯輝を待つ。
「うん、もうちょいくだけて欲しかったけどよろしくね」
そりゃ無理だろと思っていると、夏侯輝はバッと自身のシャツを脱ぎ捨てた。小麦色に焼け鍛えられた身体が露になる。少し見え隠れしていたのである程度想像していたがとても見事な筋肉だ。色白で普通というよりやや貧弱な俺のとはえらい違いだ。夏侯輝は俺の服を丁寧に脱がせていく。シャツのボタンを一つずつ外している姿は楽しそうだ。
「あ、の、自分でできますので」
「あはは、照れてるの?可愛い」
仕事、仕事と思いつつもその無邪気な態度にどうにも調子が狂いそうだ。だが侮るなかれ、何かあれば上官の様になるのだから。
「いえ、ですので、」
「わあ、思ってたよりは綺麗な肌してるね。黒髪も昼間より少し整えてきてくれたのかな、嬉しいな。でも少し痩せてるかな?ちょっと心配。天理28だよね」
そりゃどうも、てか何でもうそんなこと知ってんだ…まさかもう素性調査してるのか。となると家族縁者も割れてるかもしれない。これは益々迂闊な事はできないな。
「はい、そうです。ありがとうございます。あまり裕福ではありませんし、ここのところ政務が忙しく…」
「そっかぁ、あいつろくに仕事してなさそうだったもんね。天理が頑張ってたんだ。部下をつける様に指示しておくね。困ったことがあったらどんどん言ってね」
「はい、お心遣い感謝いたします」
あ、やっぱりこの男が昼間の王なんだなと改めて思う。口約束かもしれないが礼を言っても損はしないだろう。
「あ、ごめんねお仕事の話は無し。ちなみに俺も28歳、同い年だね」
「左様ですか」
若いと思っていたがその歳で国王か。開いたシャツの間から手を差し入れ脇腹に触れられるとビクッと体が跳ねてしまう。
「くすぐったい?大丈夫、すぐに気持ちよくするからね」
そう言うと俺の胸を触り始める。やはりくすぐったい。身を捩るのをなんとか堪えていると楽しそうにあちこち触れて反応を試しているようだ。一通り試すと首筋に顔を
埋められ、舌で舐められるとゾワっとした感覚に襲われる。
「っ…」
「ちょっとは感じてる?感度は悪くなさそうだね」
「っ……はい」
「あはは、素直だね。でもまだ余裕ありそう」
首筋から唇を下へ這わせていき、鎖骨を甘噛みされるとピリッとした感覚が走る。思ったより反応する自身に少し驚く。そういえば前カノ以来ご無沙汰だった。オマケに忙しくて自慰すらできていない。きっとそのせいだろう。
「っ……!」
「ん?乳首感じるの?」
「……そ、うかもしれません」
「そっかぁ、普段自分で弄ったりしない?開発すればもっと良くなるよ」
いやいや、俺に新しい扉を開かせようとするのはやめてくれ。
「しない、でイッ!」
「あ、ごめん、まだ噛むのは痛かったね」
喋ってる最中に噛むなよ!
今度は優しく指で摘まれたり、舌で転がし始めた。くすぐったいような痺れに小さな吐息を漏らしながら堪える。
「ちょっとずつ感じてるようだね。良かった」良くねぇよ。「でもまだ手強いかなぁ。もうちょっとくだけて欲しいんだけど。多分だけど天理、頭の中までそんな丁寧に話してる感じじゃなさそうだし」
じっと見透かすように見つめてくる。
「っ……そ、れは」
流石にそうですね、などとは言えず咄嗟にうまく返せず目線をそらせる。そして俺の反応を見て嬉しそうな顔すると再び胸に吸い付いた。さっきよりも強く吸われ思わず声が出そうになるのを必死に我慢した。
「っ、ぅ、」
「声だして欲しいなあ、こうなったら頑張って気持ち良くなって貰うしかないね!」
そう言うと一瞬茶色のその瞳がキラッと金色に見えた。待て、本気出さなくていい!しまった。適当に喘いどきゃ良かった。夏侯輝が手を俺の中心に布越しに沿わせるとまたビクリと反応してしまった。
「あ、少し固くなってるね♪」
嬉しそうな呟きを聞きながら溜まってたんだよ!と叫びたくなったが、グッとこらえた。
「じゃあ、まずは一回イっておこうか」
「え?いやお気遣いは結構ですから」
とっとと突っ込んで終わりにしてくれ。
「ほら、出していいよ」
「まっ、」
止める間もなく下着ごとズボンを脱がされ、既に半勃ちになっているそれを握られ上下に擦られた。ヤバい最近抜いてなかったし、久しぶりの他人からの刺激に直ぐに限界が来てしまった。
「くっ、」
「あれ?早いねぇ。もしかして溜めてた?忙しいって言ってたもんね」
「っ、」
いつもこんな早漏じゃない!恥ずかしさで目をそらすが、夏侯輝は気にせずに続ける。
「ちゃんと優秀な部下をつけてあげるから、ちゃんと休んでね。残業されると困るし」
「は、い。ありがとうございます。」
「じゃあ、次は後ろ解すよ」
「はい」
夏侯輝は寝台横の棚から香油を取り出すと手に垂らす。
「じゃあ、四つ這いになってくれるかな?」
「はい」
言われた通りに寝台にうつ伏せになると腰を高く上げさせられる。流石に恥ずかしい。
「じゃ、まずは指入れるね」
「は、はい」
「あ、でもその前に」
夏侯輝は俺の尻を両手で掴み左右に広げると、後孔に口をつけた。はぁ?!
「な!?何をしてるんですか!」
「んー?気持ち良くする為の準備?」
「いや、それは流石に、汚いですから」
「あー、そういうの気にするタイプかぁ」
気にしない奴いんのか!豫の常識そうなのか?!
「それに綺麗に洗って来てくれてるじゃん。じゃあ、俺がしたいからさせてね」
「ぅ、ぁ…」
構わず後孔に舌を入れられて、ぬめった感触に鳥肌が立つ。
「大丈夫、そのうち慣れるよ」
「そういう、問題では、」
「あ、そうだ。これ使うね」
そういうと何かを取り出したようだ。
「これは媚薬入りの香油だよ。これを塗ればすぐ良くなるから」
「び、」
「大丈夫、麻薬みたいにぶっ飛ぶ様なのじゃないから。最初はやっぱり辛いだろうからさ、これで慣れてね」
そんなもん使った事などない。何もかもが未知数過ぎて不安になる。仕事、これは仕事だと言い聞かせている内に後孔にその香油を塗られる。
「っ……」
「あ、冷たかった?ごめんね」
「いえ、平気、です」
「そっか、なら良いけど」
そう言いつつ、マッサージをしながら塗り終えると今度は指を一本入れられる。
「っ、」
「あ、ごめんね。まだキツいかな」
「いえ、大丈夫です」
「そう?じゃあ、もうちょい奥に入れるね」
香油のビンの音と香油を足される気配を感じながら恐らく慎重に慣らされる。好きにしていいはずなのにご丁寧な事だ。と、指がある一点を掠めるとビクリと反応してしまう。
「あ、ここかな?ここが前立腺だね」
「?!??」
なんだコレ?!未知の感覚に当惑する。
「ここを触られるのはどう?凄く良くなるらしいよ」
「ま、だ、よく、分からない、です」
「あはは、そっかまだダメっぽいね。でも、もう少ししたらきっと良くなるからね。媚薬も入れる頃には効いてくるからね」
そう言うと二本目の指を入れてくる。慣れたら三本目と。本当に慎重に慎重に事を進められると勘違いしそうになるからやめて欲しい。サービス精神旺盛な性分なんだろうか。この調子で福利厚生も充実させてくれ。などと現実逃避している内に慣らすのは十分だと判断されたらしい、指を引き抜かれる事で現実に引き戻された。気づけば自分の息が上がり、中心がまた堅さを取り戻していた。
「っ…は」
「さて、ホントは前からしたいけど初めてだから後ろからね。そろそろ媚薬効いてくると思うけど力抜いててね」
「は、い…」
うう、さらば俺のバックバージン、きたる衝撃に備えて努めて力を抜こうとするが心臓がバクバク鳴って落ち着きを見せない。これは媚薬の効果なのか?夏侯輝の手が俺の腰を掴む。
「いくよ」
つぷ…と後孔に熱くて硬いソレが押し当てられる。そういえば、緊張しててこいつのブツの大きさを確認してなかった。入る大きさなんだろな?てか俺で興奮してるのかすげえ。とか思ってたらゆっっくりと侵入してくる。
「ぐっ……!」
「うわ、きっつい」
「っ……!」
「ごめん、痛いよね。でも、ゆっくりやるから」
「っ……痛、くは。だい、じょぶ、ですっ」
凄い圧迫感はあるが覚悟してたほど痛くはない。ゆっくりやってくれてるからだろうか。教本通り短く息を吐く。
「ごめんだけど、もうちょっと我慢しててね」
そう言うとまたゆっくりと入ってくる。
「っ、はーっ、はーっ、」
「ごめんね、ごめんね」
謝りながら少しずつ入れていく。そんなに謝るなら今すぐ止めてくれ。痛くなくても苦しいには苦しいんだ。丁寧にやらなくていいから早く終わらせて欲しい。ジリジリと驚異的な忍耐力で俺の中に進行を進めるとやっと全部入ったらしく、夏侯輝は動きを止めてしばらくじっとしていた。
「はぁっ、はぁっ、」
「大丈夫?俺の形に慣らすまでちょっと待ってるからね」
「あの、そんなに、お気遣いして、頂かなく、ても、好きに、動いて頂いて、結構です、ので」
「あはは、そう言う訳にもいかないよ。俺がしたいからやってるだけだからね」
そう言ってまた俺の髪を撫ぜる。この人はなんだってこんなに丁寧に俺を抱くのか。さぞモテるのだろうな。嫁や妾は何人居るやら。豫の国からの侵攻には連れてこなかったんだろうが何もその日ぐらい我慢しときゃいいのに。少しだけこの若き王に興味が湧いた。決して勘違いしたわけではない。だとしてもきっと仕込まれた媚薬のせいだ。少しずつなんだか後孔が馴染んできた気がする。後ろから少し荒い呼吸聞こえてきた。
「も、いいかな?じゃ、動くね」
「はい……」
夏侯輝が腰を動かすとずるっと抜けていってしまう。そして、またゆっくりと挿れられる。それを何度か繰り返すうちに痛み以外の感覚に気付く。なんだこれ。喉奥から高い音を出しそうになるのを堪える。
「っ…んぁ、ん…んっ」
「ね、感じてきた?良かった、気持ちいい?声我慢しないで聞かせてよ」
「んっ…んっ、あっ、んんっ」
「あー、可愛い声。もっと聞きたいな」
「んっ!んんっ!」
ヤバい。こんなの知らない。堪えても少しだけ声が漏れてしまう。こんなに気持ち良いなんて聞いていない。しかも相手は男だ。何でこんなに気持ちいい?!これが媚薬の効果なのか?!
「あ、イイトコ当たった?」
「んっ!ふっ!んんっ!」
首を振って違う違うこんなの俺じゃない!と抵抗するも、下の疼きはどんどん高まっていく。
「素直に感じた方が気持ちいいよ?ほら、ここでしょ?」
「っぁ!やっ!めっくだっ」
腰を強く打ち付けられて、聞いたことが無いような自分の声が聞こえた。慌てて口を塞ごうとすると腕を掴まれる。
「あっダメだよ口塞いだりしたら可愛い声聞かせてよ」
両腕とも掴まれると後ろ手で掴まれたまま、繰り返し激しく揺すられる。
「や!あっ!あぁっ!」
ああ、クソ、腹の底から生まれて初めて感じる刺激に頭の天辺から爪先まで痺れが走り、どうしようもない感覚でおかしくなりそうだ。俺何やってんだろう。後ろから聞こえる荒い吐息を聞きながら、まるで伴奏する様に嬌声を漏らす。
「そろそろいくよっ!?」
一際強く打ち付けられた瞬間、一番強い痺れが走ると俺は生まれて初めて後ろだけで達してしまった。
「あ!あぁっ!だっ!ぁあぁぁぁぁぁ!」「ああっ凄っ!っぐ!!」
と同時に俺の腹の中に熱いものが注ぎ込まれるのを感じた。嘘だろナカに出されたのか俺…
「っ…ぅ」
「ああ…凄いよ天理…最初から後ろだけでイケるなんて…気持ち良かった?…あれ?天理泣いてるの?」
「ぇ…?」
夏侯輝のソレが俺の中からズルリと抜けていく。初めての余韻の感覚に浸されている俺に慌てた様に俺の様子を確かめる。あれ?俺泣いてんのか。強姦された処女かよ。解放された手で慌てて涙を拭う。
「あの、ごめんね、大丈夫?苦しかった?ごめんね、ごめんね」
「いえ、大丈夫、です……」
涙声になってしまう。処女はともかく合意だろしっかりしろ俺。深呼吸をして気持ちを抑えていると後ろから抱き締められた。
「ごめんね、思ってたより気持ち良かったから中に出しちゃった。後始末するね」
「いえ、平気です、から」
「お腹壊しちゃうでしょ。お風呂連れてくよ」
抱き抱えられると湯殿に連れて行かれる。俺、男で小柄でもないんだが?!ちょっと最近痩せたけど。
「まっ降ろしてください、王、歩けますからっ!」
「嫌だ。もう離さないって決めたもん。あと輝って呼んでってば」
「え、ちょ、はあ?」
しまった素で返してしまった。
「今まで媚びて来る女しか居なかったけど、天理の媚びない所が良いと思った。態度は恭しくしてるけど腹の中では凄くフラットに俺を見てくれてそうなとこととか。しっかりしてそうだけど実は繊細で健気そうなところもキュンときたよ。早く素がみたいなぁ♪」
そういい放つ夏侯輝に俺は段々腹が立ってきた。もう俺のもの気取りか。この野郎、大人しくしてりゃ調子に乗りやがって。28歳にもなる男で貧弱な男を抱こうななんて物好きの相手くらい仕事だと思えば構わないと思ったさ。誰もが羨む好青年で?お優しくセックスして?仕舞には君の事を認めますよって?だから俺に惚れるのは当然みたいなその態度が腹が立つ。それで沢山落としてきたんだろうなお前さんはよ!
「帰ります。降ろしてください」
「だから俺の……え?」
正直無謀な事をしているとは思った。相手は一刀で首を跳ねられる力量の持ち主だ。今は帯刀していないようだが、徒手でもいけそうだし、曲がりなりにも国王だ。ああ職失ったぞ自分、と思いながら続けた。
「降ろしてください。帰ります。今すぐ。」
「え、あれ?ああ、うん」
かなり驚いたのか大人しく俺を降ろしてくれると、スタスタと帰り支度を始める俺の顔を覗き込んでくる。
「あのさ、俺何か変な事言った?そんなに怒らせるつもり無かったんだけど」
「……」
「ねえ、天理何とか言ってよ」
「貴方が俺に何を求めているのか存じませんが、順番ぐらいあるでしょう。貴方、モテるかもしれませんが肝心な相手にはモテ無いでしょう?」
帰り支度を淡々と続けながら、頭の隅っこでこれ無事帰れるのか?と思いながら思った事をいい放ってやる。ぽかーんと口を開けたまま固まっていた夏侯輝に今がチャンスとばかりに支度を終え礼をした。
「本日は重なるお心遣いありがとうございました。ですが明日辞表を提出致します。できればそれで寛大なご処置を頂けますよう。それでは失礼致します」
くるっと身を翻しさっさと部屋を出た。後ろでなんか喚いているが無視だ。護衛が出てこなかったけどいいんだろうか。
「はぁ」
帰路を歩きながら溜め息をつく。両親は他国にいて良かった。縁者となると幼なじみの親友がいるがあいつに迷惑かからない様にしないと…あと宿舎から引き払う準備と…あと就職先あるかな…。感情的に頭がごちゃごちゃになりそうなのをそんな事を無理やり考える事で落ち着かせる。宿舎にたどり着くと風呂に入り無心で後ろを洗うと辞表を書いてそこでやっとまだ残る異物感に気付きながらこれからの事を考えて眠れるだろうかと思いつつ疲れはてて眠りについた。

novelnovel