ご奉仕と真心は突然に
大通りを歩く。辺りは少し日が暮れかかっていた。昨晩のだるさは残っていてもこいつと一緒にいるとそれを感じさせないのはなぜだろうか。何より楽しそうにしているのが嬉しい。そんな楽しい日々がずっと続くといいと思いつつも、夕日を見ているとなんだか切なくなった。
瀟洒な家の合間から射す夕日で出来た侯輝の影が自分の方に伸びてくると普段太陽の様な侯輝も少しだけ静かになる。逆光となった侯輝の表情が少しだけ見辛くなった。侯輝は何を考えている?俺に何を望んでいる? 夕日のせいだろうか不安になって少し緊張して声をかける。
「まだ行きたいとこあるのか?」
「んーとね、こっちこっち」
相変わらずな口調でいつもと同じ様に腕を引かれて歩く。人通りの多い道を外れると人気のない路地に入った。薄暗い道だな……
「なあ……もう帰らないか?」
無言になった侯輝を見ると常に無い暗い瞳で見据えていた。
やばい。と思った瞬間に壁に押し付けられてキスされ舌を入れられ口内を蹂躙される。侯輝が無表情で俺を見ていた。付き合いだして間もない頃、同じ目をした侯輝の所業を思い出す。怖い……いや、あの時とは違うだろ、でもまた急にどうしたんだよ。
「……侯輝?」
未だ言葉もなく、侯輝は俺の服をゆっくりと脱がしにかかる。抵抗するが力が十分に入らない。また闇の精霊魔法を使っている?!今度は無意識か!強制昏倒させる程では無さそうだが集中し意識を強く持っておく。あの時とは状況が違う事に、侯輝の瞳が揺れている事に賭けて問いかける。
「ちょっ!待てって」
「……黙って」
やっと放たれた声は沈んでいる。焦るな焦るな自分。
「侯輝。落ち着け」
「……ごめんね」なんでだよ「謝るくらいならやめろ。なんでいきなり盛ってんだ。…発情期か」
「……うん。そうかも」笑いもそして怒りもしないか「まず離せ。帰る。帰るぞ!侯輝!侯輝!……侯輝」
「……なあに?」今度はちゃんと教えてくれ「なんでそんな悲しげな目で見るんだよ。ちゃんと話せ」頼むからと、力の入らない手で侯輝の頭をぽんと撫でる。
「……俺さ……ずっと不安だったんだよね……天理の事好きで結婚したけどさ……俺なんかでいいのかな?とか……俺なんかよりいい奴いるんじゃないかな?とか……俺、痛っ」とりあえず手刀で止めておいた。まったく、楽しげにしてたと思ったら急にこれだ。定期的になるお前をどうしたら安心させてやれるだろう。そんなの俺だって不安なんだぞ?魔力で抵抗して気合いで胸ぐら掴んで引き寄せる。どうかお前に届いてくれ。
「俺の旦那を馬鹿にすんのは大概にしとけ。馬鹿。俺はお前以外いらんし興味もない。お前がいいんだ。お前じゃなきゃ駄目だ。わかったら二度とお前を貶めるような事言うな!」何度だって言ってやる。「今更身なんて引いたら承知しない。覚悟しろって言っただろ?わかったか?!」
睨みつけると侯輝は真っ赤になってこくりと肯く。暗く沈んで瞳に光が少しずつ取り戻されていく。体に力が入る様になると、侯輝を抱きしめた。
「愛してるよ。侯輝」
侯輝は嬉しそうに微笑むと俺を抱きしめて、キスをした。
「落ち着いたな?侯輝。さ、帰るぞ」愛おしく見つめながら優しく語りかける。侯輝の目に自分が映っていることに安堵すると軽くキスを贈り離れた。
「うん。そうだね帰ろうか」
離れる時に切なげに目を細めた侯輝が名残惜し気に囁いたのを聞いてドキッとする。侯輝に乱された服を整えると、侯輝の手を握り手を引いて帰路を歩き始めた。一瞬驚いてこちらを見る侯輝と目が合ったがふっと笑う。
「たまにはいいだろ?」
「うん!」
満面の笑みの侯輝が握った手に力を込める。
来た道とは異なり人通りの少ない静かな道を帰る。手を引きながら以前侯輝がこうなった時の事を思い出してみる。あの時も不安が強くなった時だった。あの時はいつも一緒に行ってた遺跡探索に都合が悪くて一緒に行けなくて。俺が他のやつと行ったのが引き金で嫉妬全開で俺に襲いかかってきた。でも今はもう俺の心がお前にしか向いてないって知ってるはずだ。今度は自分自身への不安か。いつも自信過剰なくらいなのにな。もっとお前が愛されてるんだって分かって貰うにはどうしたらいいだろう。
「なあ、これからも、もっと二人でいろんな所に行こうな」
「うん、もちろんだよ」
そう言って繋いだ指に力を込めた侯輝に、俺も同じように返す。少しだけいつもの調子が戻ってきただろうか。
「……なあ侯輝」
「ん、なぁに?」
立ち止まり侯輝を振り返り侯輝の瞳を見つめた。
「お前を抱きたい」
以前一度だけ侯輝に請われて抱いた事はあった。以前侯輝がこうなった時の後だ。あの時もお前は不安でいっぱいだったよな。侯輝を安心させたい。お前がどれだけ愛される存在なのかを分かって欲しかった。いつもお前が俺を愛して抱いてくれるように、俺もお前を愛したい。
「え?えっ!……嬉しい。あ、あれ?嬉しいよぅ…」ポロポロと零れる涙に侯輝自身も驚いていた「なん……だろう?なん……か……止まらない……ごめ……ん」
謝るなよ。お前は何も悪くないんだから。涙を流す侯輝をそっと抱きしめる。
「いいんだ。いいんだよ。俺こそごめんな。いつもお前に甘えてて」
冗談めかして抱いてやるなんて言った事はあったけど本気でお前を欲しがった事は一度も無かった。いつだって欲しがってるのはお前の方だって決めつけて、どこかで役割を縛り付けてたな。俺も、きっとお前自身さえも気づかない内に。
「違う!俺が!俺が勝手に!俺なんかより!ごめん!ごめんね!」
ああ、やっぱりまだ不安だったんだな。
「謝るなよ。俺はお前だから欲しいんだ。お前じゃなきゃ駄目なんだ。お前は?俺じゃ駄目か?」
何度だって言おう。お前が安心できるまで。お前自身が本当に俺に自信を持ってくれるまで。結婚したってのに俺達はまだまだ足りてなかったな。
「そんな訳ない!俺は!俺だって!天理じゃなきゃ嫌だ!」
「うん。ありがとう。侯輝」
少しだけ上の位置にある侯輝の顔を引き寄せると唇を触れ合わせるだけのキスをした。
「うん」
嬉しそうに微笑む侯輝が可愛くてもう一度キスをする。今度は深く長く。「ん……ふっ……んんっ……」息継ぎのために口を離すと、今度は侯輝が追いかけてきてまたキスをする。何度も繰り返しているうちに、段々とキスが深くなっていく。
「そろそろ…帰るか。ここじゃ続きできないしな」
「うん…」
名残惜し気に離れた侯輝が顔を赤くして肯く。
手を繋いで帰路を歩く「天理最初は俺と手を手を繋ぐだけでカチコチに固まってたのにね」余裕が少し戻ってきたのか、少し楽しそうにまだ記憶に新しい俺の恥ずかしい話をされる。
「それは忘れろ」
「やだよー天理と初めて気持ちが通じあった後の事だもん。それだけ俺の事意識して貰えてるって嬉しかったんだから」
ニコニコと嬉しそうに笑う侯輝に、俺は苦笑いしか返せない。あんな状態でもお前が喜んでくれてたなら良かったが。
「それが今はさ、こうして俺を引っ張ってくれてるんだよね。そう思うとさ」
「悪かったな頼りなくて」
背伸びしていただろうお前に、カッコつけようと頑張るお前に甘えてたな。
「ずっと見守っててくれた天理と対等になりたかったから頼られてるのは嬉しかったよ。でもこういうのもいいな」
「そう思ってくれるなら良かったよ。お前素直そうに見えて肝心なところ言ってくれてなさそうだったからさ」
「あ、あはは。うん、そうだね。俺もちょっと意地になってた部分もあったかも」
家に辿りつくといつも通り希守がひょっこりとお出迎えしてくれた。留守番を労いながら頭を撫でていると珍しく侯輝の頭を撫でようと手を伸ばしていた。一見いつも通りに見える侯輝だが精霊の希守には違って見えるのだろうか。
「わぁ撫でてくれるの?ありがとー」
侯輝にはなかなか懐かなかった希守に喜んでいる侯輝が希守に撫で返しているのを見て微笑ましいと思うとともに、少しだけもやもやとした感情を覚える。ああこれが嫉妬ってやつだな、どちらに対してだろうと呑気に考えていると希守は俺にも手を伸ばしてきたので屈んでやると同じく撫でられた。
「あ、俺も撫でる!」
「お前はいいだろ」希守との挨拶なんだからと笑いながらそう返すと「いいから撫でるの!」と問答無用で撫でられた。希守はそんな様子をニコニコと眺めるとまたスゥっとどこかに消えていった。
「あ、じゃあ今日は俺が先に風呂入るね」
夕食を二人で作り食べ終わると、侯輝が少し照れながら後孔の…抱かれる準備をする為の宣言をする。帰る最中で大分いつもの調子に戻ったので忘れられていないか少し心配したものだったがちゃんと覚えて貰えていたらしい。
「ああ、後から一緒に入っていいか?準備できたら呼んでくれ」
「うん。わかった!」
はにかみながら浴室に向かう侯輝を見送り食事の後片付けをする。
「あれ…」
少しふらつきを覚える。昨晩は遅くまで侯輝に抱かれていた事に加え、朝から街で1日侯輝の着せ替え人形だった。流石にちょっと疲れていた事を何十時間かぶりに一人になって思い出す。俺あいつと一緒にいる時は生命力でも貰ってんのかな?この後に備えてソファに座り一休みする。そういえば侯輝の闇の魔法から抵抗するのにも少し魔力を消費していた。こんな状態でまともに侯輝を抱けるだろうか。眠気までしてきた。しかも股間に違和感を感じる。
「うわ…まだ早いってかコレは…」
まだ刺激も妄想も何もしていないのに中心が昂っていた。所謂疲れマラという奴だ。
「まぁ……仕方ないか」
侯輝が風呂から上がる前に処理しておかないと…………
ん…?気持ちいい…?あれ?何やってるんだ俺は。
「あ、起きた?」
「んん…」寝ぼけ眼で声の方を見るとそこには足元に跪き腰にバスタオル一枚で俺の中心を舐めている侯輝がいた。
「おまっ!なにして!?」慌てて飛び起きる俺に「呼んでも来ないからもしかしてと思って出てきちゃった。ごめんね、俺が昨晩から疲れさせちゃってたよね。大丈夫!全部やるから!」なんて言いながらまた俺のモノを口に含んだ。
「いやっそういう問題じゃ俺風呂まだぁっ!」
うわだっっっせぇ……。恥ずかしさで思わず天を仰ぎ片手で目元を覆う。俺が抱くっていいながら風呂で待たせてた上に寝落ちしてるとか。今日は本当にちゃんと抱きたかったのに。そう反省する間にも侯輝が俺のものを口で愛撫しながら後ろの準備をしている。
「あっ、くぅ……侯輝、もういいから……」やばい、今日はマジで1回で沈みそうだ。俺の言葉を聞くと侯輝は俺の上に跨ってきた。
「ちょっと待て、騎乗位とか大丈夫か?侯輝。まだお前2回目だろ、ちゃんと慣らしたか?」
普段抱かれてる俺はともかく、以前抱いてから大分間がある。ほとんど後ろは閉じているはずだ。侯輝の後ろに手を伸ばし、後孔を探る。
「だ、大丈夫だってば、どれくらい準備すればいいのかは天理で知ってるんだから」
少し赤くなりながら抗議してくる侯輝にそれでも痛い思いをさせたくなくて、後孔につぷりと指を入れる。何本かスムーズに入る事を確認した。
「…これなら大丈夫かな。無理してないよな?」
「もう心配性なんだから。でも、ありがと。俺も早く天理に抱かれたかったから」
「すまん…かっこつかなくて」
「いいの、そんなの。俺天理にはじめて抱きたいって言って貰えてそれだけですんごい嬉しいんだから。無理させてるの俺なんだから、ほんと今日は任せてね」
侯輝は頬を染めながら真っすぐ俺を見つめてそう言った。うわ年下の伴侶が可愛くて仕方がない。
「じゃあ頼む、息吐きながらゆっくりだぞ」
「うん…」
侯輝は俺の肩に手を置き、ゆっくりと俺に腰を落としていく。
「ん……んん……」
少しずつ腰を落とす度に苦しそうにする侯輝に申し訳なさを感じながらも、俺のモノが侯輝の中に飲み込まれて行く様に興奮を覚えていた。やがて俺のモノが侯輝の一番奥に届く。侯輝は俺の肩に手を置き俯き、はぁはぁと荒く呼吸を繰り返す。馴染ませる間、侯輝を引き寄せるとキスをした。
「んん……」
舌を絡めると侯輝も応えてくれるのが嬉しくてつい夢中になってしまうが、そろそろ動いてもいいだろうと思い、侯輝に声をかける。
「大丈夫か?動けるか?」
「う、ん……だいじょぶ……」
俺の問いに侯輝は小さく答えるが、やはり辛そうだ。
「ごめんな、辛いだろ?俺が動いた方が良くないか?」
起き上がろうとすると辛いだろうはずなのにそこはガッチリと止められた。
「だ、め。俺がやるの。天理調子悪いんだから。俺の我儘に付き合って貰ってるんだから俺がやるの!」
「わかった…お前が上でいいから」
不甲斐ないばかりに俺がやってる感が大分薄れているが体力ではどうにも敵わないのでやってもらう事にする。
「うん。ありがと」
苦笑している俺にちゅっとキスをすると、ゆっくりと腰を上下に動かし始める。はじめはぎこちなかったが段々と慣れてきたのか動きが滑らかになっていく。
「んっ……んっ……」
俺の上で侯輝が一生懸命腰を動かしてくれている。その姿に愛しさが込み上げてくる。
「ぁ……気持ちいいぞ侯輝……」
「ほんと?よかった……」
侯輝は微笑むと動きを速めた。侯輝の胸の飾りを弄ってやるとびくりとした反応が返り、後孔を締め付ける。それがまた可愛くてつい執拗に攻め立ててしまった。
「あっ、あっ、それ気持ちいい……んん……ああっ」
素直な感想を漏らす侯輝に気をよくした俺はさらに侯輝の胸に吸い付くと侯輝の身体が跳ねた。
「ああっ!」
侯輝が甲高い声を上げる。俺はそのまま侯輝のモノを手で扱きながら、もう片方の手で胸を責め続けた。
「ああぁっ!そんなたくさんっ!ダメ!だよぉっ♡」
俺は構わず手の動きをさらに早めた。胸とモノへの刺激が強すぎるのか不慣れな故か腰が動きが鈍くなってきたが構わず続ける。
「あ”ーっ!出るっ!もうイっちゃっ♡あ“あああっっっ!!」
侯輝は俺の手の中で果てると、後孔をキュウキュウと締め付けた。
「あぁ♡ぁぁ、ぁっっ」
ビクビクと震える侯輝を引き寄せて口づけると耳元で囁いてやる。
「侯輝、腰が止まってるぞ?今日はお前がやってくれるんだろ?」
「あっ……うん……」
俺の言葉に侯輝は慌てて腰を動かす。俺の中心は侯輝の中に包まれていて、時折きゅっと締め付けられる。
「あっ、あっ、んっ、んっ」
「ぁあ…いいぞ侯輝、自分のイイとこ分かるか?当てて動いてみな?ほら、ここらへん」
最初よりは感じてきているが、より後ろで感じさせてやろうと教えるように少しだけ動いてイイところに当ててやる。
「ああっ♡そこいい……んん……」
俺の指摘に侯輝は気持ち良さそうにしながら、言われた通りに動き出す。体の扱い方に関しては何でも天性のものがあるのか適応が早い。
「あっ、んん……んん……あぁ♡……」
「そうだ…上手いぞ侯輝」
「あ、ありがと♡……あ♡あ、あ……」
俺に褒められて嬉しそうにしながら腰を振る侯輝が可愛い。今度は中心には触れずに胸だけを弄ってやる。「あ……あ……あ……」
「侯輝、気持ちいいか?」
「うん……気持ちいぃ♡……あっ…気持ちぃぃ♡…」
気持ち良さそうに動き俺に言われるままに答える侯輝に愛しさが込み上げる。侯輝はまたオーガニズムに近づいているのか中心に手を添えようとしてきたのでその手をそっと阻止する。当惑ぎみにこちらを見る侯輝をじっと見つめる。力付くはどのみち無理なので言葉で制止させる。
「侯輝、今度は後ろだけでイってみな」
「え、でも…」
「いいだろ?今日はお前が頑張ってくれるんだろ?俺はお気持ち良くなってる可愛い侯輝を沢山見たい」
「俺、可愛くなんかないよ……」
「じゃあ今度鏡の前でやってみるか?俺のモノを美味そうにくわえてる侯輝の顔、可愛くてエロいぞ?」
俺はお前にやられて死ぬほど恥ずかしかったぞ?言いながら乳首を軽くつねる。
「あっ!うわぁぁん!ごめんなさいぃ。もうわかったから、俺頑張るから意地悪しないでぇ!」
俺の脅しに侯輝は半泣きでそう言う侯輝を宥めるようにキスをしてやる。
「ごめんって。もう虐めないから。な?」
そう言って頭を撫でると安心したのかまた腰を動かし始める。
「うんっ……んっ……ぁっ……んっ……あぁっ♡……」
胸の刺激を助けてやると声が高くなったがやはり後ろだけではまだ達せないようだ。俺が腰を動かそうとすると今日はダメ!とばかりに腰を押さえつけられる。俺はいいけどお前がイケずに辛いままなのは俺も辛い。もう少しで達せられそうなのだが…それでも懸命に後ろだけで達しようとする姿に侯輝を思わず引き寄せる。思った事をそのまま言葉に乗せる。
「可愛い、可愛いぞ侯輝…大好きだ…」
「ああっ♡♡!」
うっとりと呟いたその言葉に侯輝はびくりと身体を震わせると、締め付けが強くなる。眉を潜めながらも嬉しそうにすると、動きが早く、矯声が一層高くなる。揺れる中心から漏れる前走りが俺のシャツに散る。
「天理!ああっ!俺も!天理!好き!もっと言って!俺の事大好きって言って!!」「ああ、好きだ、大好きだ、愛してる、侯輝」「天理♡天理♡あ“ああっっ!!!」
侯輝が身体を大きく仰け反らせ、中心からは勢いよく精液が飛び散った。俺はそれを手で受け止めてやるが、あまりの量の多さに大半は俺のシャツこぼれた。ちゃんといかせられて良かった。
「あ……あ……あ……ぁ…」
「っ…大丈夫か侯輝?」
「うん……へーき……」
はぁはぁと息を荒げ震えながら侯輝は答える。俺は侯輝の身体を抱き寄せ、頭を優しく撫でた。
「あ……ありがと♡えへへ……俺、がんばれたかな……?」「ああ、偉いぞ侯輝。可愛いかった」微笑みながら俺はそう言うと、侯輝に口づけた。
「んっ……」
俺に口づけられながら侯輝は幸せそうに微笑むと、俺に抱きついた。
「……ごめんねシャツ汚しちゃった…」
「いいよ、それは」
「あと…やっぱり天理、前だけじゃイケない?」
「うっ…いいって俺の事は。今日は俺がお前を可愛がりたいんだから」
相も変わらず俺の後ろが疼いているが。
「一緒に気持ちよくなりたいんだってば。じゃあ俺もっと頑張るね。任せて」と俺のシャツを脱がし始めると俺に刺激を与えるべく腹から胸に手を這わせる。
「っ…侯、輝」
体力差、体質相違、侯輝と同じように抱くことなんてできないと分かっちゃいるけどもどかしい。少なくとも一回り大きい侯輝を背面駅弁なんて一般人程度の俺には無理だ。苦々しく思う俺の心を察したのか侯輝は俺の頬にキスをする。
「俺が頑張るから。だからそんなに焦らないで。俺がしたいのはそういう事じゃないから」
「……そうだな、ありがとな侯輝」
俺の返事に侯輝は嬉しそうに笑うと、再び俺にキスをした。そのまま唇を下に移し俺を抱く時のように痕を残していく。俺の中心は侯輝に埋め込まれたままなのに変な気分だ。侯輝は再び腰を上下に動かし始めると俺の胸の飾りに吸い付いた。
「っ、ぁ!侯、輝」
「んっ、天理。もっと、俺で気持ちよく、なって?」
確かに俺が犯してるのに、犯されているような、いつもの様な感覚に陥る。ああでも侯輝も俺を抱いてる時凄い顔してるよな。なりふり構わず抱かれる様に抱いたって侯輝が喜ぶならそれでいいじゃないか。
「ああっ、侯輝、俺を気持ち良く、してくれ、一緒にっ!っあ!」
「うん♡!」
と、俺の中心が締め付けられる、侯輝が破顔すると俺の胸に手を這わせてくる
「んっ!っあ!侯輝!」「あっ、気持ちいいっ!天理!ああっ!おっきくなった」
侯輝は嬉しそうに俺の乳首を指先で弄ぶと、勝手に俺の腰が揺れ侯輝を突き上げたが今度は止められなかった。
「あぁ、ぁぁ!あっ!好きだ!侯輝!ああっ!」「俺も!俺も好きだよ、あぁっ!愛してる、愛してる、天理♡天理♡あ“あああぁっ!!」
侯輝の金色の瞳と絡み合うと噛みつく様にキスをされる。侯輝が俺の乳首にきつく摘まみながら腰を叩きつけるのと俺が下から突き上げるのが同時になると頭の中と下腹部が同時に弾けたような感覚に陥り俺は侯輝の中に吐き出した。同時に侯輝も達し俺を絞り取ろうと締めつけ蠢いた。
「はあっ、はぁっ、はぁっ…」
「ふ、あ、ぁぁぁぁ♡…天理のあっつい♡…気持ちぃぃ♡♡」俺の身体の上に倒れ込んだ侯輝の身体を抱きしめると、俺達はどちらからともなく口づけを交わした。
「……ふぅ」
「……良かった天理?」
「ああ、ありがとな。悪い…俺は打ち止め」
「上手にイケたね天理。無理しないで、お疲れ様」
ニコニコと言われてしまう。
「ホントなんで抱いたお前に言われてんだよ俺は…お前に俺が言うセリフなんだぞそれ」
今後俺が抱く場合はずっとこうなんのかなと俺は頭を抱えた。納得したはずだが腑に落ちない。
「だって俺の方が体力あるし?ちゃんと気持ち良くできてるからいいじゃない。俺も気持ちいいし」
「それはそうなんだけどな……俺だってお前がしてくれるみたいにお前をどろっどろに溶かして甘やかせて気持ち良くあんあん言わせたい。一回ぐらいは」
だがどう頑張っても俺は侯輝より体力が無い。
「天理も男の子だったんだねぇ…」
「そうだぞ?忘れんな?」
「忘れてないよ。今だってこうして求めてくれたしさ。でも俺に抱かれてる時の天理可愛いしエロいからさ。ついさ」
「あーくそう!……贅沢な悩みなんだって分かってるよ……可…愛いとか言って貰えて、気持ち良くして貰っててさ。でもお前にもそうしてやりたいんだよ…」俺は頭を抱えてしまった。
「ん~……俺が抱く時はいつも余裕ないんだよね俺」「え?そんなこと無いだろ?いつも凄いし……」
「ううん、いつも必死だよ俺。だって天理に嫌われたくないもん」
「そんな事で嫌ったりするかよ」
「でしょ?でしょ?俺が抱かれる側でも、気持ち良くしてあげたいって思うし、それに……」
「それに?」
「天理のおかげで俺も抱かれるの好きになったし♡俺の事抱いてる時の天理も可愛いしエロいし♡」
「っ!」恥ずかしくて思わず顔を背けると耳元にキスをされる。
「あぁもう!俺だってお前が可愛くて仕方ないんだからな!?」
「あははっ!俺も!大好き!愛してるよ!俺ね、凄く幸せなんだよ。好きな人と一緒でさ。好きな人に気持ち良くなって貰えるなら、それでいいやって思ってるし」「…そうだな分かった。お前がそこまで言ってくれるなら、まぁ、いいか。ありがとう侯輝、俺も幸せだよ」と、微笑しながら頭を撫でてやる。
「ふふっ、ありがと天理。俺ね、今凄く幸せ。でも、もっと幸せにしてみせるから」
「ああ、一緒に幸せになろうな。俺の旦那様」
「っ!!うん!俺の、奥さん!」
俺達は額をくっつけて笑い合う。ああ、幸せだ。
寝落ちする様な状態で体を交え正直疲労困憊状態だった俺は、一人で入浴したら確実に溺死するからと押しきられ抱いた伴侶にいつも通り風呂に横抱きで搬送され、洗われ拭かれ着替えさせられてベッドに運ばれた。解せぬ。
「つ、疲れた……」
俺はぐったりとした体を横たわらせられながら小声で呟く。目蓋が重い
「お疲れさま。ごめんね?無理させちゃったね」
「いい、ありがとな…」
「ふふっ、いいよ。だって俺も嬉しかったし」
「なぁ……侯輝、お前今日なんで急に…」
「ん、ちょっとね、夕日見てたら不安になっちゃたかな」
「……そうか」
言えない事もあるだろう。でもどうにか力になりたくて手を握ると握り返された。
「…それよりほら、眠いんでしょ?おやすみ」
「ああ…おやすみ…侯輝……….ずっと…一緒……だからな……」
お前がもし言いたくなった時の為にちゃんと待ってるから。握る手と侯輝の撫でる手の温もりを感じながら俺は眠りに落ちた。