ご奉仕と真心は突然に
ベースは年下×年上(侯輝×天理)ですが、天理×侯輝有り
ソフトSMらしきモノ
1P:天理視点 侯輝×天理SM
2P:天理視点 残念買い物新婚夫夫
3P:天理視点 天理×侯輝
4P:侯輝視点 天理×侯輝SM(受け身Sコメディ風味)
5P:ボツ稿天理×侯輝SM
言い訳:
前の話がなかなかエロに入れず、フラストレーション解消の為、実際は結婚前に書きあがり精神面が若干まだ恋人モードだったものを書き直したら無駄に3倍に膨れ上がり大分カオスになった。
実家に帰る前の話にしてしまおうかと思っていたら侯輝が結婚初夜やIF話でにいらん事を言ってしまったので、後の話にせざるを得なくなった。
俺達の結婚式から一月ほど経った頃、それは就寝前の穏やかなひととき、ベッドの上で今日もいちゃつくのかソワり始めるかどうかの頃、侯輝によって唐突に開始された。
「そういえば仕事中に話してたんだけどさ、天理ってSMに興味あるの?」
まるで好きな食べ物を聞くような気軽さで話されると自らの耳を一瞬疑った。
「お前の仕事中の話題おかしくないか?」
己の伴侶の就業環境がちょっとだけ心配になる。
「たまたまだよー。それに、ほら、俺達もう夫婦だし、知っておいても良いんじゃないかなって思って」
たまたまだな?信じるぞ?まぁ確かに、そういう趣味嗜好があるなら把握しておく必要はあるかもしれないが……
「うーん、あまり知らないし、興味も全く無いとは言わないが、別にいいかな…」
なんか怖そうだし。
「そっか。もし、少しでも興味があるなら教えてあげるつもりだったけど」
ちょっと残念そうに見えるのは気のせいか?
「教えるって。お前は知ってる様な口振りだな?」ジト目で返す。
ちょっと前までお前童貞で正常位ばかりで…もしや。そんな事を考えながらチラリと見る。
「うん。俺が知ってるのは基本的なプレイだけだけどね。あとは、あれとか、これとかさ」
指折り数えていくそれは、聞いたことがあるような無いような内容だった。俺は首を傾げる。何でそんなことまで知っているんだ、それも冒険者の仕事の内なのか?
「なんのために…」思わず呟く。
「だって、知識として持っておくのも大事でしょ?知っとけば対処できるし」
うん、お前、実は努力家だったな。
「お前…まさかこの前俺が『お前正常位ばかりだしな』って言ったの気にして覚えてきたとかじゃないよな?」
別に嫌じゃないって言ったろうに。それにしてもSMとは飛躍し過ぎじゃないのか。先に四十八手試すとかじゃないのか。
「えっ!?…そ、そんな事無いよ!ただ、俺は天理が望むことをしたいと思って!」
図星なのか。迂闊に言ってしまったな…
「お前、俺がやりたいっつったら対処するつもりだったと」
「勿論。天理が望むなら喜んで」ニコとでも真面目な顔で言う。
こいつ本当こういう所あるんだよな……。俺が望めば何でもしてくれるつもりらしい。
嬉しいが、やり過ぎるとヤンデレになりそう…ってそういう所も含めてこいつと結婚したんだったよ、お互い様だ。嫌いじゃない、寧ろ愛おしいさ。
なので少しだけその話題に足を突っ込んでみてしまった。普段、下な俺がM役なのか…?一応聞いてみるか。
「…お前どっちなん」「両方!」食い気味に答えられた。「ぇぇ…」
「正直俺はどちらでも構わないんだよね。天理に無理強いするつもりはないよ。どうしてもしたい時は、ちゃんと言って合意の上でやってもらうから。傷付けないって約束する!だから安心して」
期待の眼差しが向けられる。
うーむ、どうするか。好奇心はあるのだ。そして、こいつが願うなら叶えたい。
「傷つけるつもりは無いんだな?」
とは言えちょっと怖いので念押ししてみる。言い終わってから俺既にM前提で考えてないかと思う自分をスルーした。
「勿論!天理が嫌がるようなことは絶対しないし、天理が望まないうちは何もしないよ!」
俺の手を取り両手でぎゅっと握りながら見つめて来る。その顔は卑怯だろう。
「ちなみに…俺はどっちに見えるんだ?」
「うーん、天理、普段は受け身で恥ずかしがりながらも頑張って応えようとしてくれると嬉しくて、ついいじめたくなるけど、たまに攻めてくれると凄く興奮するかな。俺攻められても大丈夫だと思う。優しくリードしてくれればね」
いや、頑張ってるんだからいじめないでくれよ。攻める方は…要勉強だな。本当にどっちでもいいのか。で肝心なところ
「…お前はやってみたいのか?」
情熱に気圧されながら、恐る恐るという感じで聞いた。
「うん!めっちゃ興味ある!!!」目をキラキラさせた。
普段爽やか男子からこんな熱烈アピールされたら老若男女問わずイチコロであろう。普段からこれやってないよな?アピール内容が残念すぎるが。
「うわぁ…ぇぇ-と…あのな、俺はお前相手なら、何をされてもいいというか……」
言い辛そうにモジモジしながら答える。
「M側でやってみたいって事でいい?」
「…」両手で顔を覆い無言でこくりと首肯する。顔が熱い。
「え、ほんと!?良いの!!やったぁあああ!!じゃあね、ムチとか蝋燭とかいきなりハードなのは良くないと思うからまずはソフトなものからいこうね」満面の笑みで喜んでいる。
「ぅ…痛いのいやだ。縛るのはその…あんまきつくなければ。あと目隠しは怖そうだけど一回お試しなら…」
やると言った割にちょっと我儘過ぎただろうかと思いつつ、ぼそぼそ呟く。
「分かった。痛かったり怖いのは無しにする。優しくするから。ちょっとずつ慣れていこうね。大丈夫、きっと気持ち良くなるから。がんばるね!」
「ぅぅ……」ちょっと早まったかと思いつつ流れに身を任せてみる。
「じゃあね、早速これつけてみて!」
テッテレーとSEが聞こえてきそうな雰囲気で嬉々として拘束具を取り出した。手錠らしきものと、鉄の棒の先端にそれぞれ皮のバンドがついたもの。
って既に用意済みか。お前俺がやるって言わなかったらそれどうするつもりだったんだ。俺が押せば頷くと思ったのかお前。…頷いたけどな。
「なんか思ったより本格的な物が出てきたな。どこで買ってきたんだよそれ」
「冒険者ギルドの売店。最近品揃えが良くなってて助かるよねー」
「あー冒険者ギルドもチェーン展開してるしな…じゃねぇよ。ギルドで買ったら俺に使うやつだってバレバレだろが。俺達先日あそこで結婚式あげたばかりだろ。自重しろ」
冒険者ギルド恥ずかしくて行きにくいだろが。
「えー、いいじゃん結構買ってる夫婦いるって聞くよ?気にしない気にしない」ね?ね?
あざと可愛いが騙されてはいけない。こいつは確信犯である。…まあ分かっててしっかり流される訳だが。
「そんなもんか……。えっと…じゃあ着けてくれるか?」
「了解。んじゃ、服脱いで。手首にこれね」
「こ、これでいいか?」
戸惑いながら上着を脱ぐと手早く後ろ手で手首に手錠をされる。既に手慣れていてなんだか怖いが冒険者の仕事で拘束が必要な事もあるだろう多分。続いてズボンもパンツごと下された。足首に革製のバンドのような物を嵌められ、足を鉄の棒の幅分開かせられ、もう片方の足首にも革製バンドを嵌められた。なるほどこれで脚が閉じれない訳か。
「完成!いい格好になったね天理」
「う…」あ、もう始まってるんだな。
ベッドの上で膝立ちになり、脚を開いたまま閉じる事ができず中心が晒された状態にされる。まあそれだけなら身体的にはいつものセックスとさほど変わらないはずなのだが、例え相手が身も心も許している侯輝とはいえ、拘束されているという事が妙に背徳感を感じさせた。…これはあくまでプレイの一環であり、そういう趣味がある訳ではないはずだ。断じてない。
「わぁエロいね。そうだもうちょっと待ってね」
侯輝は満足そうに俺を眺めた後、ベッドから降り姿見を見える位置に置く。そこには顔を少し赤らめあまり直視したくない己の姿が見えた。
「う……こんな姿になってからなんだが本当にやるのか?」目をそらしつつ聞く。
「もちろん。ほら見て。すっごく似合っててかわいいよ天理。大丈夫。ちゃんと気持ちよくするからさ。今日はいっぱい楽しもうね」そう言って後ろから抱きしめられ、耳元に息を吹きかけられた。
くすぐったさに思わず身を捩るとそのまま首筋や肩にキスされ、胸板や腹筋をさすられる。そして指先で突起の周りをくるりとなぞり、軽く摘まれた瞬間ビクリと体が跳ねた。
「っ……!」
「ねぇやっぱり感度上がってない?前よりも感じやすくなってると思わない?」
「別にいつも通りだろ…」
どうせいつも恥ずかしいし。そんな事を思いつつ体をまさぐる手に意識が持っていかれる。体がビクビクと反応してしまう。いつも通り、いつも通りのはずだ。
「そっかぁ、じゃ、ちょっと後ろ確認するね」侯輝はローションを手に取ると俺の後孔の周りを少しマッサージした後、そっと指を入れられた。
「ん……」指を入れられ思わず声が漏れる。
「やっぱり結構柔らかいね。ちゃんと準備してくれたんだ」
「今日だってお前とするつもりだったからな…」
SMするつもりは無かったんだが。とは言え今の所、拘束されている事以外いつもと変わらない。流石に他に道具は持っていないらしいし、やはり叩かれたりするんだろうか。少しくらい頑張れるだろうか。と不安に思いつつ覚悟していると
「ふ~ん。そっかぁ。俺の為にそこまでしてくれるなんて、天理は可愛くてエッチだなぁ。じゃあどうして欲しいか自分で言ってみて」
満面の笑みで言われた。まさか…これはあれか、言葉責めとか羞恥プレイとか言う奴か。…的確に弱点突きやがって。しかしSMプレイって何要求すりゃいいんだ?叩かれるのは嫌だし、いじめて欲しい訳じゃないし、できれば気持ちよくして欲しい。
…う。これは言い辛い。そうまごまごしていると
「言えないなら俺が言おっか?」言われ慌てて止めた。仕方がない、いつも通りだ。
「ぅ……じゃあキスして欲しい…」
「可愛いなぁ。お望み通りしてあげるよ」後ろから唇を合わせ舌を絡められる。
「んっ、ちゅっ……んむっ……」
むずがゆいがキスは嬉しい。こちらからも絡めて、言葉にはできないが俺だって少しは欲しがっている事を行為で主張してみる。お互い口内を好きに弄り合う。侯輝が顔を少し赤らめ名残惜し気に唇を離すのを見て少しだけ満足した。
「んんっ、ぷはっ…もうそんな嬉しそうにしちゃって。じゃあ次は何?」
「まさか全部言うのか?」
「言ったことだけやってあげるよ。上手におねだりしてね」にこにこしながら返答を待っている。
楽しそうにしやがって。
「く、胸も触ってほしい。あと心臓に跡付けて…」
心臓に痕つけて貰えるとお前のものだって印みたいで嬉しい。ってこれもうバレてんだろな。勝手な願望だがお前もそうだといいな。
「じゃあまず胸からね」クスりと笑われる。前に回り込み腰を下ろさせると俺をそっと押し倒す。乳首を摘ままれ軽く吸い付き、歯を立て、舐める。そしてまた強く吸う。赤い花が咲くように鬱血の跡が増えていくと俺から漏れる声も少しずつ大きく高くなっていく。
心臓に強く吸い付いて跡を付けられると自分でも聞いてて恥ずかしい声で鳴いてしまった。
俺の心はいつだってお前のものだぞ侯輝。手が不自由でお前に触れられないのが残念だ。
「可愛い声。いい顔になってきたよ。天理見て、触ってもいないのに天理の大きくなってきてるよ」俺の中心を指さされる。顔が熱くなるのを感じた。確かに侯輝の言葉の通り、反応を示している。
「そんなに見たいなら見させてあげようかな。ほら、鏡見える?もう先走りが出てヌルヌルになってるよ。ねぇいつもより感じてるんじゃない?」
侯輝が体を少し横にずらすと鏡にM字開脚をした自分のヌルついた中心と秘所が見えるようになった。瞬間、ぴくりと中心が揺れるのを見てしまいさらに羞恥心が沸き上がる。こんな姿、自分じゃないみたいで嫌なのに、体は正直に反応しているのが恥ずかしくてたまらない。
「う、わ」足を閉じようとするが、ガシャリと拘束具が鳴るだけでそれは叶わなかった。顔を背けるが、同時にゾクゾクとした感覚に苛まれる。俺の体どうなってんだよ……。
侯輝は俺に覆いかぶさるように抱き着き耳元で囁いた
「ねえ、天理、今どんな気持ちか教えてくれる? 」
「分、からん…なんかおかしい。うぅ…恥ずかしい…」顔を背けながらまとまらない頭で答える。
「ふーん、分からないのか。次はどこ触ろうか?言ってみて?」
「う、後ろの方を弄って欲しい」
「天理のこれはいいの?」侯輝は俺の中心をスルリと撫で上げると擦り始めた。
「あっ、駄目だ、そこは!」
「後ろはまだ駄目だよ。先に前をもっと硬くしないとね」
立ち上がっていた俺のソレを握り先走りを絡める様に上下に扱かれるとすぐに気持ちよくて堪らなくなる。でも本当に欲しいのはそっちじゃない。
「ああ!前やめっ」
「出したくないの?ホラ気持ちいいでしょ?なんでやめて欲しいのかちゃんと言ってみて?」
亀頭をグリッと押されると悲鳴の様な声で喘いしまう。
「ひっ!いくと、終わっ、ちま、ぅ。から、一緒に、いきた……」
刺激に耐えながらギリギリ願いを伝えるとやっと侯輝は手を止める。早く後ろに挿れて欲しい。
「可愛い事言うな~もう。しょうがないなあ。じゃあちょっとだけ手伝ってあげる。その代わり、ちゃんとイク時は俺の名前呼んでね」
俺は素直にこくりと頷いた。そんなのはお安い御用だ。いつも呼んでいるだろ?訳わからなくなる程抱き潰されている時は知らないが。
「ん、じゃあ、まずはこれ、舐めて綺麗にして」
上半身を起こされると侯輝が下を脱いで俺の眼前に差し出してきた中心を口に含む。俺は両手が使えないので侯輝が頭を支えた。口の中で舌を使い丹念に唾液で濡らす。何度かの経験でコツは掴み少しだけ自信のある奉仕を丹念にした。こいつが感じて気持ち良さそうにしてるのは好きだ。俺の頭を支える手に時折力が籠る。
「ああ、気持ちいいよ天理…ホント上手にできるようになったよね。いいよすごく良い……」
身を屈めて感じ入った掠れた声を耳元でそう囁かれると背筋から下腹部に甘い痺れが走り、前も後ろもヒクついてしまうのを自覚すると顔に熱が集った。こいつの事だから分かっててやっているんだろう。
「そろそろ出すから全部飲んでね。一滴でも零したらお仕置きするから。わかった?」返事の代わりに吸い上げる力を強くする。「くっ、出るよ……ッ!!」
喉の奥に熱い飛沫が叩きつけられた。
「んぐ!う…ぐ…ぅ…ゴクッ」苦さに涙目になりながらもなんとか飲み込む。ちらりと侯輝を見上げると満足そうな顔でこちらを見ていて、その顔が妙に艶っぽく見えてしまい思わず目を逸した。口の中の男根がピクリと動く。ずるりと引き抜かれた男根は未だ硬度を保ったまま天を向いており、射精してもなお興奮していることを示していた。それを見て自分の後孔がきゅっと締まるのを感じた。どうしようもなく悦んでしまっている自分がいる。
「よく飲めたね。えらい。口を開けて見せて」
「ん、ぁー……」目をつぶり従順に口を開いて見せたら頭を撫でられた。頬が緩む。
「えらい、ちゃんと飲んだね。じゃあご褒美あげる。ちょっとローション足すから冷たいかもよ」
俺をそっとまた押し倒すとローションを手に取り少し温めてから指に纏わせる。
「行くよ」つぷりと侯輝は人差し指を後孔に指し入れた。
「んっ」なんだかんだ丁寧に扱ってくれるのが嬉しい。最初は違和感はあるが徐々に体に痺れをもたらす。ゆっくり出し入れしたり、ぐるっと回され侯輝のソレを受け入れる為に慣らされていく。
「んっ、っ、ぁっ」気持ち良い…のだが肝心な所が避けられていて辛く腰が揺れてしまう。焦らされていると気づくと堪らず懇願した。
「侯、輝っ中っ触っ」「なあに?中のドコかな?」「意地悪っすんなっ」「言わないとこのままだよ?」「…俺のっ…いいとこ触ってくれっ」
「ここ?」トンと待ちかねたソコに軽く押される。
「ああっ!!」腰が跳ねた。繰り返し押されると拘束具をガシャガシャ音を立てて暴れてしまう。
「もっと強く押して欲しいんだよね」ぐりぐり押し続ける。
「ああ!!そんっ!な!ダメっ!だ!」
「駄目じゃないでしょ?ホラホラこんなに気持ち良さそうにしてるのに」
気持ちいい、気持ちいいけど指じゃ嫌だ。お前がいい!早く挿れて欲しくて仕方ないのに、侯輝はまだ許してくれずひたすらに前立腺を押したり擦ったりする。
「あっ!やっ!止めっ!止め!頼むっ!から!」
止めたい一心で拘束具が手足に食い込むも構わず強く引き暴れるが、壊れる事なくギリギリと金属音を響かせるだけだった。
「天理がお願いしたんでしょ?止めるわけ無いじゃん。ほら、もっと鳴きなよ」グリッグリッと強めに押されるとグチャリ、ヌチュッと卑猥な水音を立てながらかき混ぜられる。
嫌だ嫌だ嫌だ!お前でなきゃイキたくない!イキたくないのに…
「ひっ!ぅっ!止うっ!やっ!うぅっ……」視界が涙で薄く滲み始める。もう無理だと諦めかけたその時、やっと指を止めてくれた。後孔からゆっくりと指を引き抜かれる。荒い息を整えながら侯輝を見上げた。
「どうして止めて欲しいのか言える?」侯輝は覆いかぶさってくると俺の髪を撫で優しい声色で聞いてきた。
「手でイキたくな…お前のでイキ…たい」
侯輝の体が一瞬ビクッとした気がしたが、ぐっと堪えて抱き締めると耳元で囁いてきた。
「…じゃあどうして欲しいのかちゃんと言わないとね?」
「う…………」
「言えないなら今日はこれで終わりにしちゃうよ?」
そんな意地悪を言いながらも優しくキスをし、急かすように胸の飾りを弄られた。
「んっ!言う、から、最後までしてくれ……」
「しょうがないなぁ、じゃあお願いの仕方があるよね?ほら、どうイキたいのか言ってみて?」侯輝の瞳が期待で揺れている。
欲しい。さっきから俺に押し付けてるお前の熱くガチガチに勃ったソレが早く欲しい。
「お前のが、欲しい。もう我慢できないんだ。だから、その、大きくなってるものを俺の中に挿れて…奥まで突いていっぱいにしてイカせてくれ…」
願望を言葉にするもどうしても羞恥で声が震えてしまう。
「よく言えました。…あげるからちょっと四つん這いになってね」侯輝は俺を抱きしめたまま一緒に一度半身を起こす。足の拘束を外し、後ろに回りこんで「ごめんね」と呟きながら俺の手錠も外される。俺が暴れた時にできた手首の痕をさすり、申し訳なさそうにする侯輝に大丈夫だってと小さく笑いかける。
もう開放しれくれるのかとホッとすると同時に今日は後ろからなんだなと少し残念にも思った。前からでいいって言ったのに。お前の顔見られないけど、俺も見られないから恥ずかしくても楽だと思う事にする。
解放された腕で四つん這いになると侯輝が俺の腰を掴む。
ああ、ようやく貰える。そう思うだけで後孔がヒクリと反応する。これから挿れる侯輝にはそれもばっちり見られていると思うと顔が熱くなった。
「ふっ、可愛い。入れるよ」
先程散々慣らされたそこは抵抗なく侯輝のモノを飲み込んでいく。
「ああぁ……」
ゆっくりと挿入ってくる熱い塊に思わず吐息が漏れた。待ち望んでいたものが入ってきた。気持ち良い。思わず力が入ってしまい、侯輝の形を感じてしまい身体中がゾワリと粟立つ。それだけで達してしまいそうになる。
奥まで入れて一旦止めると、侯輝が後ろから覆いかぶさってきた。耳元に侯輝の荒くなった呼吸が聞こえてくる。
首筋にチュッチュッと音を立てて口付けされるとまたゾワリと鳥肌が立った。
侯輝のモノに慣れた頃を見計らって両脇を掴まれそのまま後ろへ持ち上げらると侯輝の上に座らされ背面座位になる。
「あっ!ああっ!」
自分の体重でいつも以上に深い所に入り込み、ビクビクと身体が跳ね上がった。
侯輝は俺の体を少し斜めにずらし俺の腕を自分の首にかけさせると俺の名を呼び後ろからキスを強請ってきた。俺はそれに応えてキスに夢中になっていると侯輝は後ろから俺の両太ももの下に手を差し込み、そのままするりと膝裏まで手を滑らせると持ち上げられた。
「んあっ?!」
足が宙に浮き、不安定な体勢に慌てて侯輝の首に回す腕に力を込める。逆の手はバランスを取るように後ろ手に侯輝の腰当たりを掴んだ。そして何よりせっかく強制開脚させられていた拘束具を外したというのに侯輝の手で脚が開かれ固定されてしまったのだ。恥ずかしさから脚を閉じようにも俺を横抱き慣れするくらいに強い侯輝の膂力がそれを許さず、局部を晒した格好が嫌で身を捩るも後孔と繋がったままの結合部が刺激されて上手く動けない。
「っ!こっこれいやだ!」
再び半泣きでバタバタと必死に訴えても今度は侯輝はクスっと笑うばかりでやめてくれる気配はない。
「ねぇ天理。ほら前の鏡見て、この体勢だと天理の後ろに俺のが貫かれてるのが見えるでしょ?天理のも後ろの口までヨダレ垂らしてるし、いやらしいね。何より天理…凄くイイ顔してる。可愛い」
「う、ぁ」
示された様に鏡を見るとそこには後ろに侯輝を受け入れ、中心から前走りをダラダラと垂らしながら顔を赤く染め、酷い顔をした自分がいた。羞恥心で全身に熱が灯る。とても正視できず目を瞑り首を横に振ることしかできなかった。
「恥ずかしがってないで前見ようか。俺のが全部入ってるところが見えないでしょ。今、後ろキュウってなったよ。やっぱり天理はエッチな事大好きなんだよね?」
そう言い腰を緩く一度突き上げられるとビクビクッと身体が跳ねた。
「あ!ぅん、も、エッチ、好き、好きでいいからもう」
激しく動いて欲しい。恥ずかし過ぎるから早く行為に没頭してしまいたい。
「動いて欲しい?鏡見てたら、動いてあげる」
「うぅ…」
嫌だったがナカの疼きにも逆らえずコクコクと無言でうなずく。仕方なく情けない自分の姿を見る。
「鏡から目反らしたら止めちゃうからね。動かすよ?」ゆるゆると突き上げ始めた。最初はゆっくり焦らす様に、徐々にスピードを上げていく。
気持ちいいと思う度に鏡に映る自分の顔が歪んでいく。突く度に甘ったるい悲鳴をあげ、汁を滴らせながら中心が揺れるのが見えた。情けないのに自分が快楽を拾う度に嬉しそうにしてるのがわかると逃げ出したい気持ちでいっぱいになる。
侯輝、お前これ見ていつも興奮してるのか?お前も大概じゃないか。俺は恥ずかしくて死にそうだ。
どうしようもなく情けない自分の姿に耐えられず、目を閉じてしまう。途端に動きが止まった。侯輝は動きを止め、そのままの姿勢でじっと見つめてくる。許してくれと請う様に視線を送る。
「天理、駄目だって言ったでしょ。ちゃんと前を見てて。俺がどんな風に天理を愛してるか、しっかりその目に焼き付けてて」
「分か、った。見る、見るから…」
意を決して鏡を見るとやがてゆっくりとまた動き始める。そして激しくなる。だが鏡を見続けては耐えられず目を反らし止まるを繰り返した。
必死に鏡を見続けても快楽に溺れる自分の体とその表情に耐えらない。遂に顔が横を向いてしまう。それでも、侯輝はまだ許さないという風に動かない。
燻り続けて達する事ができない体と羞恥心に耐えきれない精神が限界にきていた。
イキたい、見たくない、イキたい、恥ずかしい、辛い、苦しい、助けて。とうとう、耐えきれずに涙が溢れ出す。
「も…勘弁してくれ…頼む…頼むから……」ついに震えながら下を向き涙声で懇願してしまう。快楽のものではない涙がボロボロと流れ落ちる。
すると、侯輝の動きが止まり、腕を下し俺の足を地につけると、俺の膝裏から手を外した。
「ああ、ごめん、泣かないで。もういじめないから」
そして後ろから片手で抱きしめ、そっと顔を引き寄せ口付けられると、優しく頭を撫でられた。少し落ち着いてきて、やっと許された事に安堵する。
「天理はこれ恥ずかしいよね、やっぱり体位変えるね」「ま、待て!」「天理?」
俺を下そうとする侯輝を静止する。
確かに恥ずかしい、けど、それ以上に俺がこんな事になってる事に喜んでくれるのが嬉しいんだ。だから、もっと喜ばせてやりたい。俺だって男なのだから。
「お前がやりたいなら、鏡見なくていいなら、そのままでいいから…」
「そっか…分かった。でも無理しないでよ?俺は一緒に気持ちよくなりたいんだから絶対我慢は駄目だよ。わかった?」
労るように念をおしてくる。でも少しだけ残念がってるような声音にも聞こえた。期待に応えきれないからだろうか…
「わかっ……んぁあっ!!」
落ち込む暇もなく、言葉の割にもう言い終わらないうちに再び背面から膝裏を持ち上げると、強く突き上げてきた。
最初から激しい上下運動が始まる。俺自身はいつも以上に何もできず、すがり付き、動きに合わせて喘ぐ事しかできない。先程までの刺激で敏感になった内壁を擦られ、侯輝のソレが奥深くに届いた。ガクンガクンと体が揺れ、足先が宙を蹴って跳ね上がる。
パンッ!と肌同士がぶつかる音が響き渡り、その度に脳天を突き抜けるような快感が襲う。
目を瞑り揺すられながら、侯輝の荒い吐息を聞いていると、自分を愛してくれている侯輝を見たくなった。目を開けば鏡にどうしようもない自分の姿が見えるのは分かってはいたが、それでも見たくてたまらない。
揺らされながら自分を見ないように場所にあたりをつけ、薄らと目を開ける。激しく揺れ少しぼやけた視界で目を凝らし鏡に映る侯輝を探す。そこには汗だくになりながらも、熱に浮かされた様に俺を見つめる侯輝がいた。言葉では平気そうにしてる癖に俺の全身を支える体位のせいか、さすがにいつもよりきつそうな表情と、最中には金色に見える大好きな瞳が俺を見つめていた。その瞬間、胸がいっぱいになるのと同時に痺れが走った。鏡の自分が口の端に涎を滴しながらも幸せそうに笑う。
「天理!?何笑ってっ!?急に締め付けないでっ!」
「あっ、はっ、悪いっ、つい、嬉しくて、」
驚いた侯輝が動きを止めるとしっかりと見開いた俺の瞳と鏡越しに視線が絡まる。
「やっと、見てくれた」
嬉しそうに侯輝が笑う。SMプレイの一環で鏡置いてただけじゃなかったんだなお前。背面じゃ見て貰えなくなった俺に鏡越しに見て欲しかったのか。ごめん、お前、ちゃんとそう言ってたのに。
「すまん、今度はちゃんと見てるから」
「大丈夫?無理してない?」
「お前だけ、見てるから。続けてくれ侯輝」
鏡越しのその金の瞳をじっと見つめる。俺の言葉に安心したのか、侯輝が再び動き出す。さっきよりずっと激しくなって、思わず声が出る。それでも侯輝は止めずに俺を見つめながら腰を動かし続けた。鏡に写る自分の痴態は相変わらず見られたものじゃなかったけれどその瞳だけは愛おしいものだった。俺はこの瞳が好きなんだなと改めて思う。そして、その瞳に愛されているのだと思うと胸がいっぱいになる。
「あっ!ああ、あっ、ぁ、ああ!あ!」
「天理っ、イクときのっ、約束、忘れちゃ、だめだよ?」
俺は絶え間なく嬌声を上げる中、返事だか嬌声だか分からない返事をする。
忘れていたって忘れない。お前を呼ぶ事ならば。
激しく与えられる刺激に絶頂が近づいてくる。
「あ、あ、は、あ!ん!候!いっ!侯輝!侯輝!侯輝!」
「く、あっ、天理、キス!したい、」
回した腕の中から望まれた声に応える様に振り向き顔を寄せると、すぐに唇が塞がれ舌が絡み合う。息苦しさと心地良さに頭の芯が痺れる。侯輝のソレを締め付けると膝裏を持つ手に力が籠った。
頭の中が侯輝でいっぱいになる。侯輝、侯輝、侯輝…
「ふぅううん、んうううううー!!!」
一際大きな波に飲み込まれ、ビクビクと体を震わせながら絶頂を迎え白濁を吐き出す。同時に中に熱い飛沫が注がれたのを感じた。
「ぁ…はぁっ…はぁっ…ん…はぁっ」
膝を下ろされ、しばらく繋がったまま侯輝に寄りかかりビクビクとまだ震える体で余韻に浸っていると、そっとタオルで汗や中心を拭われる。
「天理、今イク時俺の名前呼ばなかったね?お仕置き、しないとね」侯輝は終わらぬ宣言をすると脇の下から無防備な乳首にチュウと音を立て吸い付いた。
「んっ!な!いまのはお前が!キスして呼ばせなかったろ!」
まだ火照りと震えと荒い息が止まらない体で弱々しく抵抗しながら抗議する。
お前分かっててイク直前にキスしたろ。
「そうだったかなー?ちゃんと俺の名前を呼んでイッたら解放してあげる。もうちょっと楽しも?」もう復活したのか、再び同じ体制で膝裏を抱え直すと突き上げ始めた。
「このっ!体力、馬鹿!あっ!」抵抗するも、当然敵う訳もなく、再び与えられた快楽に抗えずに喘ぐしか無かった。
「あ、そうだ。ちゃんと捕まっててね?」
侯輝は俺を抱えたまま尻を軸に転がる様にベッド上を移動しベッドから降りると繋がったまま俺ごと抱えて立ち上がった。
待て、待て、待て!これは背面駅弁と言うやつでは!?いわゆる…おしっこのポーズだ!恥ずかしすぎて顔から火が出そうだ。
「ちょっ、侯輝!これ恥ずかしっ、怖いっ、無理っ、頼む、下せぇっ!うわああ、鏡の前に立つなぁ!!」
必死に懇願するが侯輝は全く聞いていない。
「ああっ、そんなに締め付けないで、大丈夫絶対に落とさないから。ね?お風呂行って洗お?」
ね?じゃない。お前の体力どうなってんだ。てかこれで移動するな。あと家の中にはもう一人家族の様なのが居るだろうが!
「待て、ほんと下せ、希守が」弱弱しくダメ元で希守の力を借りて訴えてみる。
「大丈夫だよ、俺達が裸でイチャイチャしてる時は近寄らないでって言ってあるでしょ?」
「一回このカッコ見ないとならないだろうが!あっ」
まぁダメだった。ちなみに希守は気を使ってくれているらしく侯輝が帰る日の就寝前はほぼ現れない。今日も遠慮しててくれ…
願い虚しく侯輝はそのままゆっくり歩き出した。歩く度に緩く奥に突き上げられ、結合部の白濁の感触に身震いし、羞恥心が煽られる。どうしようもなく、ただ侯輝にしがみついた。
「ああ、あ…、ん…、あ、あ…、ぅう、あぅ、」
寝室を出て廊下を進む、一歩進むたびに振動が伝わり、結合部から卑猥な水音が響き渡る。恥ずかしさとじりじりと責められる感覚に頭がおかしくなりそうだ。
「さっきから後ろがキュウキュウ締め付けて来るけど、見られるかもってドキドキしてる?」
廊下でわざわざぴたっと止まり覗き込むように聞いてきた。
こいつ!俺に見て貰えないからってしょんぼりしてたお前どこいった!
「違う馬鹿、ふぅ、は、はやく……」
「はいはーい。流石に俺でも天理抱えたままだとゆっくりでないと無理なんだよね。もう少しで着くから頑張って?」
嘘付け、いくら俺に突っ込んだままとは言え、俺を横炊きしてこれくらいの距離走れるの知ってんだぞ。引っ越して広い家になった事を心の中でぼやきながら、ようやく風呂に着いた。俺は息も絶え絶えようやく解放されそうな事に安堵する。
「頑張ったね天理。じゃ洗う前にこれで上手に出してみようか?」
浴室に入るとそう言うなり侯輝は立ち止まり、俺の膝裏を掴み直すと激しく腰を振り始めた。散々焦れる様に与えられた快楽が一気に突き抜ける。潮吹き良すぎておかしくなるから嫌なんだよ!
「くぁ!や!下、下せ!あ、あ、あ、あっ、や、やめ、て、くれ、出る、出る!!うわ、う、うううううう!!!!!」
だが耐えようとする思いも虚しく、揺らされる俺の中心からプシャッと勢いよく透明な液体が撒き散らされる。
この体勢だとおしっこ撒き散らしてるみたいで余計恥ずかしく、また全身が熱くなり視界が滲んだ。
「ぅあ…あ……」
「ぐっ…はぁ…お漏らしみたいで可愛いよ、天理。凄い締め付け、気持ちいい…ねぇもっと見せて」
締め付けに耐えうっとりと呟やくと余韻も収まらぬまま再度腰を揺らす。
俺は涙と涎を滴しながら侯輝に捕まる両手に力を込めひたすら耐える。
「ひゃっ、あ、あああ、また出る、出る、う、うううう!」
「っぐああ!」
一際強く突き上げられ、繰り返し突き上げられるとまた弱弱しくも透明な液体が幾度か放たれた。と同時に俺の中で熱いものが弾ける。
「ぅぁ……ぁ…ぁ…もう出ない……出ないって……」
俺は息も絶え絶え首を降ってギブアップを伝える。
「ああ…いいよ、いいよ天理…上手にできたね。天理もう後ろだけで沢山イけるようになったもんね。偉い。じゃ、綺麗にしようか」
うっとりと変態チックに呟き未だ体力を残し元気な侯輝にもう突っ込みも起こる気力も沸かず、ろくに捕まる事もできなくなってきた身体を支えられ、ずるりと引き抜かれた。後孔からダラダラと精液が垂れ落ちるのが分かる。下ろされた震える脚にもそれが伝わり尚も俺を刺激した。
うう…やっと終わった……。お前どSだろ…どっちでもいけるって言ってたけどホントかよ…俺お前みたいなどSプレイできないぞ…。
全身を洗い流され、抱き抱えられて浴槽に浸かる。
「大丈夫?天理」
「まず、しんどい、心身ともに。…気、持ち良かったけど」行為を思い出し赤くなりながら掠れた声で答える。
くそ、あんなんされても、まぁ悪くないと思ってしまった。でもコイツも他所には見せられない程変態チックだったけど。
「そっか。よかったぁ…。ごめんね、無理させて。手、大丈夫?」
さっき手錠でできた手首の痕をさすられ落ち着いた今になって漸く思い出した。
「ああ、少し跡になったか…まぁ大丈夫だよ。俺が暴れたんだしそんな気にすんな」
手は少し残りそうだが魔法を使えば治りは早いだろう。足も赤くなってるが痛々しい程ではないからすぐ消えるはずだ。だが俺を傷付ける事に神経質になりやすく、先ほどとは打って変わってしょんぼりしている侯輝を撫でてやる。
「うん…ほんとにごめんね」
「…今度は多少暴れても傷つかないやつ買っとけよ」
元気付けも兼ねてボソリと言う。できるなら暴れなくてもいい様なプレイにして欲しいところだが。
「うん。わかった!」途端目をキラキラさせ期待に満ちた顔で詰め寄られる。
まったくこいつは浮き沈みが忙しい。
「調子のんな」軽くコツリと叩く「まぁたまーにならいいけど、やっぱり俺はお前に普通に抱かれたい…お前どうしてもSMやりたいか…?」
鏡越しだと、すぐそこにいるはずのお前が遠いんだ。
「ううん、これはこれで楽しいんだけど、俺もいつもの天理の方が好き。でもまたやってみたいな。今度はちゃんと用意するからさ」
「……たまに、だぞ?気持ちいいのは好きだけど…その、頭の中気持ち良いでいっぱいになるとお前を忘れそうになって怖いから、やなんだよ」
例え快楽を与えてくれてるのがお前でも、快楽で頭が支配されてお前を見失うのは不安になる。言っててちょっと恥ずかしくなってきた。
「気持ちいいより俺が好きって事かな?」嬉しそうに笑いながらぎゅうと抱き締めてくる。
「お前の事好きだって散々言ってるだろ…お前、自分ばっか重いと思ってるなら勘違いだから覚悟しろよ?」粗方バレてるんだしと正直に言うも照れ隠しに抱き付いてやった。
「うん。俺さ、天理の事ドキドキさせたかったけど、蓋開けたら天理の俺が好きが想像以上なんだよね。掘れば掘るほど溢れてくるんだもん。逆にドキドキしちゃう…
俺も大好きだからね?こちらこそ覚悟して?俺の奥さん」耳元でそう囁かれるともう精根尽きたと思ったのに少し体が震えた。
なんだよ俺まだいけんのか?次やったら明日は動けないぞ。ていうかコイツわざとやってるだろ。もう俺出ないって言ったろうに……まあいいか乗ってやる。覚悟の程を見せ合おうじゃないか。
「じゃあ…今度はちゃんと見てるから大好きアピールしてみろよ旦那様?」顔を少し離し意味ありげに見つめてやる。
侯輝は一瞬きょとんとした表情になったがすぐに笑ってキスしてきた。
「わぁ煽っちゃっていいの?これ以上やっちゃうと、もう疲れてるだろうから我慢しようと思ってたんだけど」と意地悪く笑う。
「あぁ俺さっきので動けないな。おかげさまで?」
いたずらっぽく笑い返し項を撫でてやる。侯輝がビクっと肩を竦めるのが楽しい。さあ来い。
「っ…酷いなぁ自分動けないのに煽るって」嬉しそうにしながら俺の背に手を少し這わせる。俺はまた少し体が震えた。
「動けなくしたのお前だし、責任取ってお前が頑張ればいいんじゃないか?先に言っとく、動けなくなるから面倒みろ」
同意の行為だと分かっていても理不尽な物言いで挑発的に微笑んだ。もう再戦でいいよな?お前は俺の拙い誘いでも乗っかってくれるから好きだよ。
「ああ、もう…後で文句いわないでよね天理」「多分言う」「ホント酷いっ」と言いつつお互い嬉しそうにキスをした。
風呂を出て手早く拭き取ると侯輝は俺を横抱きダッシュで寝室に戻った。やっぱり走れるじゃないか。……何やってんだろな俺達は。
侯輝は俺をベッドに横たわらせると今度はいつも通り…だが俺の体を気遣って互いに愛を確かめながらゆっくり交わっていく。
先程までと違い、俺は安心して快楽に身を任せ、全身で侯輝からの愛を受け取りまた送った。
心が満たされていく。気持ちよくて幸せで、この時間がずっと続けば良いと思った。
俺達はお互いを貪り食らいつくし、満腹になって眠ったのだった。