空想と太陽の物語2

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もう深夜となった夜道を侯輝はお姫様だっこした天理を連れて家路を急ぐ。
天理:「恥ずかしいから下ろしてくれ……」
侯輝:「怪我人なんだからダメ!人気ほとんどないしいいでしょ。俺が運ぶの!」
天理:「わかったよ……頼む」
侯輝:「うん!任せて!」
天理は仕方ないと苦笑し侯輝に身を預け捕まる腕に少し力を込めると侯輝は嬉しそうに笑った。
天理:「少し懐かしいな。あん時はそれどころじゃなかったが」
侯輝:「……あー最初に俺が抱っこした時?大変だったよねー。天理スッゴい辛そうなのに、俺スッゴいドキドキしながら運んだや」
えへへと笑う侯輝に天理は少し呆れた様にじぃっと見やる。
天理:「……まだその時、お前俺の事好きとかじゃなかったよな?」
侯輝:「う、うん。でも前から気になってたと思う、しさ、自覚したのがその後の俺が闇の適正持ちだって打ち明けて天理が受け入れてくれた時」
天理:「えっ!あれでか?!あ、気に障ったらすまん」
侯輝:「いーよ、天理のそういう根本的に差別って発想自体無いとこが俺は好きなんだから」
天理:「そ、そうなのか……それだけで……」
照れ臭くて顔を背ける天理に侯輝はクスリと笑う。
侯輝:「それだけでも無いんだよ?俺ね……ずっと怖かった。闇の適正で否定されて誰かを傷つけるのも嫌で弱いのも嫌で、ずっと光の方の仮面だけ付けてた。……でも天理と知り合えて一緒にいる内に少しずつ本当の自分を出せるようになった気がする。やっと大丈夫なのかなって思える様になったんだよ?」
天理:「……そうか。俺はお前は優しいと思うよ。それにお前が思うよりずっと強い。俺は勇気をいっぱい貰えたんだ。その……好き、だぞ」
最後の方は消え入りそうな声だったが侯輝の耳には届いた。
侯輝:「うん!俺も大好き!」
侯輝は嬉しくて満面の笑みを浮かべるとそのまま触れるだけのキスをした。
天理:「お、おぅ……ま、まだ街中だから」
侯輝:「うん!早くかっえろーかっえろー!」
天理:「痛って!馬鹿っ!スキップすんな!」
侯輝はご機嫌で天理をお姫様だっこしたまま家路についた。魔術学院から近い住宅街にある天理の家に近づくと天理はひたすら下ろせと抗議したが侯輝はそのまま天理の家に到着した。

元気良くお邪魔しますする侯輝を深夜だと嗜めつつ、侯輝は早速天理を怪我を痛くしない様にぎゅーっと抱きついた。
侯輝:「お疲れ様、天理」
天理:「ありがとう侯輝。全部、全部終わった。何もかもお前のお陰だ。感謝してもしきれない。一生この恩は忘れない」
天理は侯輝の肩に頭を預け、八年にも渡り拘束され、理不尽な性行為を強要されていた日々が漸く終わりを迎えた事を思う。
侯輝:「俺の方こそ。俺を信じて受け入れてくれた天理は俺にとってもう掛け替えの無い人なんだよ?俺は大事な人を当たり前に護りたかっただけなんだから」
天理:「ぅ、侯輝……本当に、本当にありがと、な……」
自由の身になったという実感が漸く湧いてきた天理は、まだそれほどにも無いはずのこれまでの人生に万感の想いに涙を堪えようとするも、耐えきれず静かに一筋の涙を流す。
侯輝はそんな天理の頬を流れる雫を唇で吸い取り労った。
侯輝:「ううん、俺もかっこ良く護りたかったのに天理に助けて貰っちゃったからね。俺、もっと強くなるよ。天理が安心して側に居られるように。」
天理:「ん……俺にも護らせてくれ。俺もお前と共にいたい」
天理はまだ少し瞳を潤ませながらも顔を上げ誓う様に告げた。
侯輝:「うん。ずっと一緒にいてね。ね、天理、俺、強くなれる魔法の言葉があるんだけど天理に言って欲しいなー」
笑顔でお願いする侯輝に天理はどの精霊魔法だろうと疑問符を浮かべる。助けを求める様に(『強化系の魔法だよな?』)と契約精霊に問えば(『僕たちには使えないんじゃないかなー』)と敢えなく返され、当惑する天理に侯輝は微笑みかける。
侯輝:「俺が闇の中をさ迷ってた時に天理が呼び戻してくれた言葉だよ」
天理:「…………ぁ!……聞こえてたのか……」
漸く思い出した天理は顔を真っ赤にし小さな声でぶつぶつ呟きながら俯く。
侯輝:「また聞きたいなー天理の初めての熱烈な愛の告白♡」
聞かせて聞かせてと請う様に俯く天理の頭にキスを降らせる侯輝に、天理は観念し、真っ赤な顔のまま顔を上げた。
天理:「約束、だったしな、全部解決できたら返事……するって。待たせてごめんな」
侯輝:「えへへ。覚えててくれてありがと」
天理の心にあるのはもう侯輝のと契約のみ。侯輝への一生の恩義は別個で存在するものの、今なら縛りの無いこの身で侯輝にまっすぐな想いを伝えることができると天理は改めて想いを伝えた。
天理:「好きだ、ずっと好きだった。……愛してる、愛してるよ侯輝、ずっと俺の側にいてくれ」
侯輝:「うん!大好きだよ天理、愛してる。これからまた二人で沢山思い出を作ろうね!」
天理:「ああ、そうだな」
二人は互いの想いを確かめ合う様に抱き合い、そして唇を重ねた。

そのままベッドインしたいくらいの雰囲気だったのだが、侯輝は大丈夫だと言い張る負傷中の天理を労り安静に寝かしつける事にする。
傷の痛みをやせ我慢しながら風呂に入る天理を侯輝は心配そうに見守りつつ背中を洗い、湯船に浸かる天理の背後で身体を洗う。
そして侯輝が湯船に浸かろうとする頃には船を漕ぎ出した天理を慌てて起こし風呂場を出た。
侯輝は「大丈夫だ自分でやる」と微妙に明後日の方角を見ながら言う天理を優しくタオルで水滴を取り除き夜着を着せ、軽く水を飲ませるとベッドへ運んだ。

「おやすみ天理」
そう言って額に触れるだけの口付けをして部屋を出て行こうとする侯輝の手を天理が掴む。
天理:「どこ……行くんだ?」
侯輝:「ん?」
振り返った侯輝はやはり眠そうにしながらもしっかりと自分の手を離さない寂しげな天理を見て微笑むと、そのまま天理の横に腰を下ろした。
天理:「一緒に……寝ないのか?」
侯輝:(もう寝ぼけてるからだろうけど甘えちゃって可愛いなー)
侯輝:「一緒に寝たいけど、天理怪我してるからね。このベッドだと俺が居たら狭くてちゃんと休めないから。俺ソファーで眠るよ」
天理:「……そうか、すまん……」
しょんぼりする天理に侯輝は苦笑する。
侯輝:(またそんな可愛い顔されちゃうと……我慢我慢っ)
侯輝:「また明日ね。おやすみ、天理」
天理:「ん……おやすみ」
侯輝は天理の頭を撫でると立ち上がり、部屋の明かりを消すとソファーに横になる。
侯輝:(これから天理がずっと幸せでありますように。強くなって天理を護るんだ……)
今日の事、これからの事を考えている内にやっと疲れが襲ってきたのか侯輝は眠りについた。


翌朝、目を覚まし魔力が回復した天理はガノとウィンを呼び出ししばし術を展開すると、完全では無いものの主だった怪我を治した。
天理:(よし、これで多少無理しても大丈夫、なはずだ)
寝室から居間に出ると既にソファーに侯輝の姿はなくトーストの香りが漂っていた。
侯輝がキッチンのテーブルの上に目玉焼きとベーコン、サラダにスープを並べている。侯輝が時々泊まりに来るようになって天理宅の冷蔵庫にも彩りが増えた為できたメニューだ。
侯輝:「おはよ天理!体は大丈夫?ゆっくり寝てても良かったんだよ?」
天理:「ああ、さっき粗方治したし大丈夫だよ。お前は大丈夫か?」
侯輝:「うんバッチリ!」
天理:「ほんと回復早いよなぁ」
二人は朝食を食べながら話を続ける。
侯輝:「ねえ天理、俺天理と一緒に住みたいんだけどどうかな?」
天理:「え……構わないが、引っ越しか?」
侯輝:「やった!うん、俺んちじゃ狭すぎるし、天理の家もまあまあ広いけど、もう少し広いベッドが入る寝室がいいなって」
天理:「広いベッド。ま、まあ、そうだな」
侯輝:(勘違いしてそう。違う意味だったんだけど。可愛いなー)
互いの家の狭いベッドで身を重ねる夜の事を思いだし天理が顔を少し赤らめていると侯輝がニコニコしながら続ける。
侯輝:「うん、そしたら天理が怪我してても一緒に添い寝できるしね!昨日みたいに天理も寂しくさせずにすむし!」
天理:「え、そ!そうだな!……俺、そんなに寂しそうにしてたか……?」
侯輝:(やっぱりしてた。可愛いなー)
天理は真っ先に不埒な連想をしてしまっていた己を恥じ、さらに昨日はいろいろあり物理的にも弱っていたとはいえ、昨晩の自分がそんなだったのかと更に恥じていると侯輝がにっこりと笑う。
侯輝:「うん。俺がいないとダメなんだなって思ったよ♡」
天理:「……ぐ……」
侯輝:(可愛いなー)
侯輝は最早ぐうの音も満足に出せない天理をひたすら幸せそうに眺めた。
侯輝:「俺も寂しーし。このあと部屋探しにいこ?ね?」
天理:「……ああ……」
だから行こうと誘う侯輝に天理は漸く一言返事を返す事ができた。

朝食の後片付けをし、洗濯を干すと二人揃って新居探しに街へ出る。歩きながら条件を確認した。
侯輝:「俺日当たりはいい方がいいな。場所はS.Gに近い方が良くない?」
天理:「そこまで近くない方がいい。緊急時に呼ばれやすくなる。近からず遠からずがベストだ」
侯輝:「天理んちまさにそんな感じだね。二人でラブラブしてる時にあまり呼ばれたくないよね」
天理:「らぶ……まぁそうだな」
侯輝:「天理はお宝倉庫要るんだよね?」
天理:「俺の遺物コレクション置き場はどうしても欲しい。無いなら引っ越さないからなっ」
天理の力強い主張に侯輝は苦笑しつつ了承する。
侯輝:「はいはーい。後、防音も欲しいね」
天理:「ああ、お前ギターやるもんな。お前の歌を遠慮なく聴けるのはいいな」
少し楽しそうに頷き同意する天理に侯輝は嬉しそうにする。
侯輝:「えへへ、天理の為に歌うよ♪あと、天理も夜気兼ね無く大きな声出せるようにね♡」
天理:「!……う……お、おう」
天理:(お前の方が喘ぎ声でかいけど……恥ずかしいもんは恥ずかしいからな……)
侯輝の意味ありげな言い方に流石に今度はそっちの話だろうと天理は顔を少し赤らめる。
尚、侯輝の現在宅は防音で、天理の家は寝室が角部屋だった為、天理は夜の防音を意識した事がなかった。というか今まで意識せずに恥ずかしい声を垂れ流していた事に今頃気づき一人反省会を開く。顔を赤くする天理を侯輝は飽きることなく、にこにこと笑って見ていた。
侯輝:(可愛いなー)

二人は不動産屋へ行き、希望の条件からピックアップされたいくつかの良さげな家を内覧し、あれやこれやと意見をだし合い、最終的に一つの家に決めた。
侯輝:「俺達の愛の住みか決てーい!」
天理:「バカっ人前で!」
不動産店員は内覧の最中、二人が直接的な言葉にはしなくても、もう散々目の前でイチャイチャされていたので、今更なそんなやりとりにも「ありがとーございまーす」と微笑ましげな視線を向けるだけだった。
家具屋でもやはり片方は自覚を持ってイチャイチャと、もう片方は自覚なくイチャイチャとしながら、家具や寝具を選び買い、引っ越し業者の手配を済ませ、全てを終わる頃には夕方になっていた。
夕食の食材を手に天理の家へとのんびりと帰る。二人で片方ずつ荷物を持ち、空いた手で手を繋ぐ。はじめは恥ずかしがっていた天理も日が暮れ暗くなるにつれ少しずつ慣れていった。
天理:「ふぅ……昨日の夕方から怒涛の24時間だ」
侯輝:「ははは、そうだね、まだ万全じゃないのにお疲れ様。天理」
天理:「ん、まぁ大丈夫だ。何せ気分が全然違う。それに今日やった事はこれから……お前との未来に関わる事、だしな」
心地よい疲労感だと微笑む天理に侯輝も嬉しそうに笑う。
侯輝:「うん、俺もだよ。引っ越し楽しみだなー」
「俺は荷造りがあるな……」とウォーキングクローゼットに詰め込まれている大量の遺物コレクション群を思いだし遠い目をしている天理に侯輝は「手伝うよ」と苦笑した。
縛られず愛する人と未来を考える事が出来る喜びに、侯輝と天理は少しはしゃぎ気味に星が煌めき始めた夜道を歩いていく。
天理:「なぁ……明日も休みだし……その、今夜はいけるからな?」
侯輝:「えっ!……いいの?天理」
珍しく天理から積極的に夜の誘いをかける。視線を彷徨わせながらいいか?と問う様に侯輝は内心大喜びしながらも昨日の怪我の心配をすると、「ん」と頷く天理に今度こそ侯輝は内心そのままに破顔した。
侯輝:「やった!じゃ今晩は期待しちゃうね♡」
天理:「あ、まぁ、期待しないで期待しとけ」
素直に喜ぶ侯輝に、天理は嬉しく思いながらも恥ずかしくなり、自分でも良く分からない返事をしてしまいながら、顔を背けた。

家に辿り着くと早速侯輝は夕食の準備に取り掛かる。「手伝うぞ」と言う天理に「今日は任せて♡」と侯輝はウキウキしながらエプロンをつけキッチンに立つと、余した天理はその間に二人の洗濯物やら風呂の用意やらをする。天理は本格的に同棲し始めたらこうして家事の分担もしていくのだろうな、などと考えながら畳んだ洗濯物を運んでいると、たまたま振り返った侯輝に「夫夫って感じだよね♪」と不意に言われ、顔を赤らめざるを得なかった。
侯輝が自信たっぷりに出してきた食事に天理は素直に称賛し、嬉しそうに食べる侯輝を見ながら料理に舌を打つ。一服したのち一緒に風呂に入りたいとせがまれて共に入浴し、不埒に伸びてきた手にうっかり盛り上りそうになるのをピしりと防ぐ。天理は今日、床でチャレンジしてみたかった事があったので、何とか抑え風呂を上がった。着てもすぐに脱ぐんだよなといつも思いつつも身支度を整えベッドへと向かう。
先に寝室に来ていた侯輝は待ちきれない様子で、ベッドの上で半身を起こし早く早くと待ち構えていた。その姿を見た天理は苦笑しつつベッドに乗り膝だちで近づき、侯輝の頭を撫でる。
侯輝:「えへへ」
天理:「侯輝、今日はちょっとやってみたい事があるんだが……いいか?」
侯輝:「え、何々?」
少し緊張気味にだが大真面目に提案しようとしている天理に、侯輝がどきどきしながら尋ねると天理は意を決して答える。
天理:「その……今日は俺が上になりたいんだが」
侯輝:「え!?」
天理:「ダメか?はじめてだからうまくいかないかも知れないが……」
侯輝:「……うん、天理ならいいよ、天理のはじめて俺に頂戴?」
天理は侯輝の驚き様に不安げに尋ねれば侯輝は一瞬驚くも少し考えたのち照れつつ嬉しそうに微笑むと優しく天理を抱き締めた。
天理は少し大袈裟じゃないか?と思いつつも受け入れてくれた事に安心すると「おう」と抱きしめ返し、唇を軽く重ねる。
天理:「じゃあ……始めるな?」
天理は侯輝の首筋にキスをしながら服を脱がしていく。
侯輝:「ん、天理、くすぐったい」
天理:「……嫌か?」
侯輝:「んーん、もっと触って♡」
天理:「ふふ、ん、わかった」
顔を少し赤らめ嬉しそうにする侯輝に天理は安心し微笑する。上半身を脱がせ侯輝をそっと押し倒し覆い被さると、逞しい胸元に顔を埋めすぅと息を吸い込んだ。侯輝の匂いを取り込んだだけで緊張感が解れてくると共に媚薬の様な効果をもたらし、天理の体の芯を熱くさせる。
侯輝:「えへへ、ちょっと照れちゃう」
天理:「俺は好きだぞ、凄く落ち着く」
顔を上げ微笑しながらそう言うと侯輝は嬉しそうに照れ笑った。今度は侯輝の首筋を甘噛みし、小さくちぅと吸い付くと侯輝は嬉しそうに「ぁ♡」と声を上げた。そのまま下着にも手をかけ脱がすと惚れ惚れする鍛えられた裸体を晒させる。
侯輝:「あ、俺もやるー」
天理:「ん」
侯輝は起き上がると負けじと天理の服を剥ぎ取りにかかるが、なぜだか今日はもたついてしまっていた。
天理:「ふふ、どうしたんだよ?くすぐったいぞ」
そう言いながら、天理は侯輝の服を軽く畳みベッドサイドに置くと、自分の服を全て脱いだ。
天理:「ほら、これでいいか?」
侯輝:「うん、えへへ、なんか緊張しちゃって」
侯輝は言いながら抱きつくと首筋にちぅ吸い付き痕を残す。満足そうに笑う侯輝に「こら」と笑い返すと優しく押し倒した。
天理は攻め気味にするといつもより可愛い反応をするんだなと思いつつ、改めて侯輝に深く口づける。侯輝の鍛えられた美しい身体を上からなぞりながら唇を落としていく。
侯輝:「あ、あ、あ」
天理は侯輝の胸元の突起を口に含み舌で転がすと反応が返る事に喜びを感じつつ、胸に刻まれた二人の契約陣を舌でなぞる。
侯輝:「あ!」
侯輝はビクリと体を震わせ声を上げる。
優しくなぞる度に顔を赤らめ声を上げ小さく震える姿を愛しく思いながら、舌を這わせる度に声が大きくなっていく事に嬉しさを感じる。
侯輝:「やあん!そこばっかダメだよ天理ぃ」
天理:「お前だっていつも嫌がってる俺に散々するだろーが」
天理はお返しだとばかりに、更に指先で侯輝の乳首を軽く摘まむ。
侯輝:「あぁん!」
侯輝は甘い声で鳴きながら身を捩る。
天理:「気持ちいいか?」
侯輝:「うん、気持ちいい……」
天理:「ふふ、いい子だ」
天理は髪を撫でてやり、やはり気持ち良さそうにしているのを見て段々自分がこれから抱くような感覚になりながらも、嬉しく感じていた。割れた腹筋を下に辿りもう立ち上がっている侯輝のモノを口に含む。
侯輝:「あ!天、理ぃ、凄い、よぉ」
侯輝は反射的に腰を引いて逃げようとするが、天理は逃がさないとばかりにガッチリ掴み、口に含んだまま舌で刺激を与え続ける。
侯輝:「あっ、ああっ!気持ち、ぃ」
天理は口で奉仕しながらちらりと見上げれば顔を真っ赤にしながら身を瞑り堪える侯輝の顔があった。いつも自分を抱きながら、男らしくも最近は可愛らしいとも思える様になってきた愛しい男の堪える顔に、自らの下腹部が前も後ろも熱くなってきた事を天理は自覚する。奉仕しながら自らの後ろにも手を伸ばすと、侯輝を早く受け入れたくなってきていて、その事に恥ずかしくなりつつも指を埋め解し一本二本三本と増やしていく。
侯輝:「ああ、気持ちぃ……?天理、何、してる、の?」
侯輝は天理が顔を赤くしながら自らに口で奉仕ししつつ自分の後ろも弄っていた事に漸く気づき、驚きの声を上げる。
天理:「むぅ?……何って……お前を受け入れる準備だよ……」
侯輝:「えっ!今日は俺が抱かれるんじゃないの?!」
口を離し顔を赤らめながら答える天理の言葉に少し起き上がり驚く侯輝。そしてお互いに顔を赤らめながらしばし無言で見つめ合う。
天理:「……ふはっ。なるほどそれでか。お前、抱かれるつもりだったのか?上って俺が騎乗位って意味だよ」
侯輝:「わぁっ!俺勘違いしてたぁ!」
そして吹き出した後誤解を解きつつ笑い出す天理に侯輝は顔を赤らめながら慌てる。
天理:「ふふふっ、どおりで可愛い顔してると思ったら」
侯輝:「えぇ~だって今日凄い真面目な顔で宣言されちゃったから~」
天理は侯輝の頭を撫でてやりながら苦笑すると、侯輝は顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしながら、拗ねる様な声を出す。
天理:「ごめんな、俺を受け入れてくれようとしてくれてたんだよな?」
侯輝:「うん……天理ならって」
天理:「ありがとな、その、お前の部屋の一番使い込まれてそうなオカズ本らしいやつに騎乗位があったからさ、お前が喜ぶかと思って真似してやろうとしてたんだが。すまん、ちょっと間違えたな……」
天理が恥ずかしそうに顔を赤くし苦笑しながら言うと、侯輝は「あれ見たんだ、うわぁ……」とますます顔を赤く染める。
二人して自分が抱かれる側だと思っていた状況に笑い合いつつ、この状況の解決策を模索する。
天理:「えっと、どうする?俺が抱こうか?その、童貞なんだが頑張るぞ?」
互いに顔を赤くし何度か身体を重ねたのにまだまだ俺達初々しいなと思いながら天理は侯輝を見つめる。
侯輝:「……じゃ、じゃあね、今の感じのままで天理のお尻で俺を抱いて欲しいな♡」
天理:「っ、ぶはっ……難しい事言いやがって」
恥ずかしそうにしつつもはっきりとそう言う侯輝に天理は思わず吹き出した。
侯輝:「えへへ……こういうのもいいなって。天理の童貞はまたの機会に頂戴?」
天理:「はいはい、まあやってみるよ」
天理は苦笑したのち改めて仕切り直す様に侯輝にキスをする。深く貪るように唇を重ねお互いの息が上がり始めたところでもう一度侯輝を押し倒す。天理は口内を貪りつつ、侯輝の胸の飾りを弄り身体を震わせ、更に下腹部に手を伸ばし硬く立ち上がっているモノを撫でると熱い吐息を漏らす。
侯輝:「ああっ…」
天理は起き上がり、顔を赤くしはふはふと呼吸を繰り返す侯輝の上に股がった。
天理:「ふふ、可愛いぞ侯輝。じゃあ……俺の後ろで……気持ち良くなってくれ」
天理はほんの少しだけ恥ずかしさを滲ませながらも艶っぽく微笑むと、侯輝の既に猛っている雄を掴み自分の後ろに宛がうとゆっくりと腰を落としていく。
侯輝:「ふあぁぁ……エロい……最高ぉ……ああっ……」
天理:「んっ……ふぅ……ふふ、お前の……コレも熱くて……凄い、ぞ……」
天理は侯輝の雄を全部飲み込むと、そのまま侯輝の胸に手を付きゆっくり上下に動かし始める。最初は慣れぬ動きにぎこちなかったが徐々にスムーズに動けるようになり、侯輝の雄を悦ばせようと腰を動かす。
天理:「どう、だ?俺の、中は……?」
侯輝:「ふぁ……きもちいいよぉ……!」
侯輝は普段はクールででも実は恥ずかしがり屋の天理が艶を持ち強気な態度で悦ばせようとする姿に身体に与えられた刺激以上にゾクッとした感覚を覚え、身体が震える。
天理:「そうか……良かった……じゃあもっと……な?」
侯輝:「あっ!」
天理は微笑みながら少し掠れてきた声でそう言うと、侯輝の胸の飾りを両の指先で弄る。自らの中に埋め込まれた侯輝の雄がドクリと脈打つ感覚を感じ、天理もびくりと体を震わせながらも動きを激しくしていく。
天理:「んっく、お前の、俺の中で、ビクビク、してるぞ?ん、ほら、気持ちいいかっ?中、出して、良いぞ?」
侯輝:「あっ、ああぁ!ああぁ、気持ちぃ!……俺、も、出ちゃうよぉっ……!!」
天理:「あっ……!?」
侯輝は天理からもたらされる快楽に顔を真っ赤にし、悩ましげに眉を潜め、泣きそうな声で喘ぎ堪えていたが、つい天理の細腰を手を伸ばしてしまうと、そのまま掴みぐっと引き寄せ突き上げ始めた。
天理:「こらっ……!待っ……馬鹿っ……!俺がっ……ああっ……!」
急に動き出した侯輝に奥を突き上げられ、天理は堪らず甘い声を上げる。侯輝は自らの上で突き上げにより乱れ、前走りを滴せ顔を真っ赤にしながらも懸命に腰を動かし悦ばせようとする天理の姿にますます興奮し恍惚とした表情をすると、本能のままに更に強く腰を打ち付ける。
侯輝:「ああ……ごめっ……止まんなぁ……!」
天理:「……あぅ……駄目だっ……ば……!」
侯輝:「天理、天理っ天理ぃ!あ"ああああ!」
天理:「侯っ、侯輝、侯輝っ!あああっ………!」
いつしか二人は息を合わせた様に腰を打ち付け合い、互いの名を呼び身体の熱を頂点にまで高ぶらせると、侯輝は天理の中に熱い飛沫を解き放ち、天理は侯輝の腹に精を放ち果てた。
侯輝:「あぁ……凄……」
天理:「あ……あ……熱……」
天理は余韻でビクビクと震える腹の中に、侯輝が絶頂を得られたという証拠である熱い液体が流れ込んでくる感覚に、言い様の無い喜びを感じると目を閉じ、満足げに微笑んだ。慣れぬ騎乗位と絶頂とで震える身体を侯輝に支えられながら脱力すると、そのまま侯輝の上に倒れ込んだ。
侯輝:「はぁ……はぁ……ごめ……天理……中、出しちゃった……」
侯輝は天理を受け止め息を整えながら緩く抱きしめつつ、申し訳なさそうに謝る。
天理:「はぁっはぁっ……ん……大丈夫だ……それよりお前……勝手にガンガン突きやがって……まったく……お前の要望だったろぉが……この堪え性無しめ」
天理はそう言い、まだ繋がったままの腰を揺すり侯輝の雄を刺激すれば、中でまた熱を持ち始める感覚を感じ、クスリと笑う。
侯輝:「ぁぅ……だって、天理がエロ過ぎるのがいけないんだもん」
咎めるような口振りではあったが本気で怒ってはおらず、どこか楽しげな様子に侯輝は拗ねる様な口調で返す。
天理:「ふっ……なんだそれ……で、その……俺は要望に応えられてたか?」
天理は汗ばみ紅潮している顔を侯輝に傾け、侯輝を少し恥ずかしそうに横目で見ながらそう尋ねた。
侯輝:「う、うん、最高にエロくて、泣いちゃいそうな程気持ち良かったよ」
先程まであれほど激しく求め合っていたというのに、恥じらいを見せる天理に侯輝はドキリとし、頬が熱くなるのを感じた。
天理:「ふは、そうか……良かった。お前も可愛いかったし、気持ち良かった、ぞ?」
侯輝の言葉に天理の表情が嬉しさと安堵に染まり、照れたようにはにかむと侯輝は胸が締め付けられる程の愛おしさと幸福を感じ、思わず抱きしめる腕の力を強めた。
侯輝:「はぁ……好き……大好きだよ、天理……」
天理:「ん……俺も好きだ、ぞ。侯輝……」
互いに愛おしそうに見つめ合えば自然に唇を重ね、舌を差し入れ絡め合い、まだ欲しがる想いを現す様にキスをする。まだ先ほどの余熱を残し汗も引いておらぬのに再び二人の体温が上がっていく。糸を引きながら唇を離せば二人して顔を赤らめクスりと笑う。
侯輝:「ね、天理の腰エッチにちょっと動いてるよ♡」
天理:「ん……お前のが先にでかくなってムズムズしてたろ?」
天理に埋め込んだままだった侯輝の雄はキスの合間にすっかり猛りを取り戻しており、天理の中を意図せず刺激しピクリと身体を震わせると、天理は知らず欲しがる様に腰が揺れていた。侯輝のからかいに反論し軽く睨む天理のその視線には甘さが含まれていて侯輝の心を甘く煽り立てる。
侯輝:「えへへ、今度は俺が動いていい?」
天理:「ん、来てくれ……」
嬉しさを滲ませた微笑で肯定されると侯輝は天理ごと身体を起こし体勢を変える。天理を組み敷くように覆い被さりその猛りをゆっくりと抜き差しすれば、絡みつく肉壁の動きに合わせ奥へと突き入れる度に甘い声が上がる。
天理:「あっ……あぁ……んん……ふぁ……ぁ……」
侯輝:「はぁ……あぁ……はぁ……んっ……きもちぃ……」
天理は中を擦られる感覚にビクビク震えながらも快楽に染まった表情で艶やかな喘ぎを上げる。もうその姿には始まりの交わりの頃のような苦しさはなく、受け止めた快楽を素直に享受できていた。だが恥ずかしがりの気質は抜けず、侯輝が喜ぶからと羞恥を堪えて喘ぎ声を漏らすもやはりまだ羞恥を拭いきれず時折口元を押さえ、手で顔を覆う。
侯輝:「天理可愛い……ね、手はこっち、ね?」
天理:「ぁ……ぅぅ……」
侯輝は天理の腕を自分の肩に回させ、その恥じ入る手の動きを封じようとする。天理はその意図に気づくと困ったように目を泳がせるが、侯輝が「お願い」と甘える声で促せば、「その声、卑怯だ……」と小さく呟くと、観念した様に侯輝の首に腕を巻き付け、密着するように抱きついた。
侯輝:「ふふ、もっと気持ち良くなって」
天理:「ん……あ!……んんっ……ふぁ……あぁ!……ぁ……!」
侯輝が腰を突き上げれば天理は侯輝にしがみ付き、もう隠す事ができなくなった耳まで真っ赤にした顔と艶やかな喘ぎを晒し、侯輝の情欲を煽る。
侯輝:「ん……はぁ……可愛い……好き……大好きだよ、天理……っあ」
そう耳元で吐息混じりに囁けば天理の後孔がきゅっと締まり、その締めつけに侯輝は思わず声を漏らす。
天理:「俺……も、好き……、好きだ、侯輝」
その瞳にはその情欲の大きさを示すかの様に今にもこぼれ落ちそうな程の涙が溜まり、その雫が快楽に溺れる表情と相まって、侯輝の心に言い知れぬ幸福感を与えていた。
侯輝がキスしよ?と請う様な瞳で天理の頬に手を当て唇を近づけると、天理はその蕩けた顔を更に緩ませ「ん……」と侯輝の唇を迎える。侯輝はその可愛らしい様に一瞬我を忘れその口内を夢中で貪ってしまった。
天理:「ん……ふぁ……んん……」
天理はすぐにその荒々しい口付けすらも受け入れ、舌を絡ませると自ら積極的に求める。侯輝はそれに益々興奮すると口付けたまま腰を激しく動かし始めた。天理は堪らないとばかりに甘い声を漏らし、激しく猛り出した侯輝に必死にすがり付いた。
天理:「んんっ!んぅ!ぅんん!んぁ!ぁあ!あぁ!」
侯輝:「んっ!んんっ!っあ!天理!天理!天理ぃ!」
侯輝は溢れだす愛情と性欲を留める事を忘れ、腕の中の愛しき人へその情欲を叩きつけるように腰を打ち付ける。
天理:「あっ!ああっ!!ああっ!!!ああっ!!」
激しい快楽の波に飲まれながら、それでもなお自分を求めてくれる侯輝が嬉しくて、天理もまた享受した快楽を伝える様にあられもなく甘い声を上げ続ける。涙が止めどなく流れ、口の端からは唾液が流れ落ちた。まともに言葉が紡げなくなった代わりに侯輝の想いに応えるかの様に自らも腰を揺らし、その身体を侯輝に擦り寄せた。その甘く淫靡な姿に侯輝は限界を迎える。
侯輝:「あ"あ"ーー!!!」
一際強く最奥を突き上げ吠えるとその熱い精を勢い良く吐き出した。
侯輝のよく響く咆哮が天理の全身に痺れの様な感覚をもたらし、そしてその精の熱さに天理は脳髄までも溶かされるような感覚に陥る。
天理:「ーーーーーー!!!」
天理は脳内が一瞬真っ白になった後、ビクビクと痙攣しながら声もなく絶叫を上げると絶頂を迎えた。
侯輝:「ぅ、ぁ……」
天理:「ぁ……♡ぁ……ぁ……」
侯輝の精を一滴残らず搾り取らんとする様な後孔の収縮に侯輝は小さく声を漏らし、その快楽に耐える。
天理の全身から力が抜け侯輝の肩に回されていた腕が力無く滑り落ちる。天理は未だ余韻から抜け出せず、薄く開けた目と焦点の合わない瞳で虚ろに、だが気持ち良さを滲ませながら喘いでいた。侯輝は密着していた体を少しだけ起こし天理のその姿を確認するともうすっかり快楽だけを享受できている事に安心し微笑んだ。
侯輝:「天理……大丈夫?」
侯輝が汗で張り付いた額の黒髪をそっと払い、心配そうにその頬を撫でれば天理はピクッと反応し、瞳を閉じその手に小さく頬ずりする。侯輝がその愛らしい姿にまた胸を高鳴らせていれば、天理がゆっくりと目を開け、その瞳に侯輝の姿を映し出すとふわりと照れ笑う。その笑顔に侯輝の心はきゅんっと音を立て、思わず抱きしめたくなる衝動に駆られるが、それをぐっと堪える。
天理:「ん、平気だ……ふふっ、また沢山出したな」
そんな侯輝の葛藤を知ってか知らずか天理は自らの下腹部を擦りながら微笑する。
侯輝:「あっ!ごめんねっ!お風呂行く?」
天理:「大丈夫、もう少しこのまま……ただ……お前と子作りしたら沢山産まれそうだよなって、ちょっと思っ……んっ!?……待っ!ちょっ!まだっ!」
天理の所作にまたもドキドキしつつも心配して慌てて起き上がろうとした侯輝を制止し、天理としてはほんのタラレバ話をしたつもりだった。だが事後の天理の愛らしさやら色香やらに諸々堪えていた侯輝に止めの一撃とも言えるその発言は、まだ初春の若き雄を復活させるには十分過ぎ、未だ過敏な状態だった天理は突き上げられ悲鳴じみた声を上げる。
侯輝:「あぁっ!俺頑張る!たくさん、子供作ろ♡」
天理:「ああっ!できなっ!やあっ!馬鹿っ!!あぁ!あぁ!あぁ!ああぁーーー!!」
天理への愛の箍が完全に外れてしまった侯輝はもう絶対孕ませる勢いで雄を激しく打ち込み始める。天理は堪らずイヤイヤと髪を振り乱し逃げようとするも腰を捕えられ突き上げられると、悲鳴の様な矯声を上げさせられながら精も吐き出さずに絶頂を迎えた。
だが侯輝の興奮は止まらない。
侯輝:「天理♡天理♡天理♡天理♡天理っ♡」
天理:「やぁぁっ!止まっ!も出なっ、出ない!ああっ!!無理!やあぁぁ!ああっ!ああぁっ!なんか来!来る!!ーーーーーー!!!ぅアアアアァァ!!」
侯輝:「全部飲んでっ!!あ"あ"あ"っ!!!」
天理はもう前はほぼ萎えて後ろだけで絶頂を何度も迎え、ついには前から透明な液体がピシャッピシャッっと吹き出した。侯輝はその収縮に導かれるように雄をぐっと押し付けると再奥に大量の精を注ぎ込む。
侯輝:「天理……、天理…、天理……♡」
天理:「ひっ……!あ……!ぁぅ……♡」
侯輝は快楽に飲み込まれた天理の表情と、涙と涎と汗と潮とでもうぐちゃぐちゃになった天理を見、目も当てられない程恍惚とした表情をすると、精巣の全てまで吸い取って貰わんとばかりに更に数度緩く打ち付け、その度にまた潮を小さく吹きながら収縮する天理の後孔に精を吸い取らせた。
そして漸く天理の後孔から雄をゆっくりと抜くと、ぽっかり開いた後孔から精液が溢れ出し、敷いていたタオルを汚していく。
侯輝:「ぁぁ……子種出てっちゃう……痛っ!」
天理:「馬鹿ぁ!!……っ」
侯輝が名残り惜しそうにその光景を見つめていれば、顔を真っ赤にさせ泣きながら、まだろくに力も入らぬ震える身体で天理が頭を殴りつけていた。そこで漸く理性を取り戻した侯輝は天理がガチ泣き寸前な事に気づき慌て出す。
侯輝:「わぁっ!ごめんね!?泣かないで!?」
天理:「っ泣いて、ねぇ、これは生理的なやつだ馬鹿……、生理的な……俺……漏らした……ぅ」
侯輝:「潮吹きはお漏らしじゃないから、ね?泣かないでっ」
侯輝は天理が泣きそうになっている理由に思い至り、宥めようと必死になるも、恥ずかしさでまた涙を滲ませ始めた天理に更に焦る。なんとか落ち着かせようと、小さくしゃっくりを上げる天理の背中を優しく撫ぜながら、侯輝は天理が落ち着くまでずっと抱きしめ続けた。
侯輝:「……落ち着いた?」
天理:「……落、ち着いたが、さっきまでの自分が恥ずかしくて顔が上げられない……」
やっと落ち着いてきた天理がもぞもそと動いて顔を覗かせると、そこには耳まで真っ赤にして俯いている天理がいた。その姿が可愛らしくて、でも今度は盛ってしまわない様、額にキスをする。
侯輝:「ほんと無理させてごめんね。お風呂入ろ?」
天理:「ん」

侯輝がまだフラフラとする天理を見守りつつ風呂に入り、身体を清めた二人は寝室に戻る。そして向き合って狭いベッドに横になった。
侯輝:「お腹とか大丈夫?」
天理:「まあだるいけど、平気だ。……お前の気持ちは……嬉しかったし……」
段々と声が小さくなりながらも告げられた言葉に今度は侯輝の顔に朱が差した。
侯輝:「えへへ、ありがと♡」
ちゅっと頬にキスをすると、天理はむず痒そうにしながらも照れ笑う。。
天理:「お前、さ、やっぱり子供、欲しいか?」
天理は少し不安そうに聞いた。男同士である二人にはどうしても叶わぬ話だった。自分が相手でなければ侯輝の望みは叶っただろうにと天理は考えていたのだ。
侯輝:「俺は天理と二人きりで全然いいよ?でも、もし子供が出来たら、きっと可愛いだろうなぁ」
天理:「……そうか。俺も、お前と二人で居られればそれでいい。ただそうだな、お前との子供なら、見てみたい、かな……」
そう言って微笑んだ天理に、侯輝は嬉しくなって抱きつく。
侯輝:「天理、愛してるよ」
天理:「ん、愛してる侯輝」
そして二人は抱き合いながら眠りについた。

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