13.二人で通る通過点

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そのまま俺と天理は夜の街へと繰り出す。夜空にはチカチカと星が瞬き始めていた。天理の手を引きながらウキウキと繁華街を進む。
「侯輝、どこへ行くつもりだ、うちは逆方向だぞ?」
「内緒♪」
「お前はいいかもしれないが俺結構クタクタだぞ?」
「大丈夫。疲れたら俺がまた抱っこするから♪」
「ふふっ、ばぁか」
天理は困った様にしながらもくすくすと笑いながら大人しくついて来てくれていた。式が終わり、幸せな疲労感が体を包む中、仄かに街頭が灯る街路時を歩く俺達の足取りはどこかふわふわと浮いていた。

天理を連れ予約しておいた都でも有数の高級ホテルに入る。煌びやかなエントランスを通り受付を済ませると恭しく頭を下げるフロントマンに部屋へと案内させた。最上階のスイートルームに入ると、部屋の奥の夜景の見えるテーブルセットに天理を座らせ、自らも対面に座る。手元のベルを鳴らすとすぐにドアがノックされ、食事の好みを聞かれると順番にディナーが運ばれてきた。テーブルの上に並べられる豪華な料理に天理は美味しいと評しながらもやはり苦笑気味だった。
「金欠で泣いても知らんぞ?」
「大丈夫!今日のために頑張って貯めたんだから!」
ドヤァっと胸を張る俺を見て、天理はちょっと相談しろと軽く足で小突く。
「まったく…でも、ありがとな」
「えへへ、それじゃかんぱーい!」
苦笑気味ではあったが微笑んでくれた天理に嬉々としてワイングラスを傾け乾杯する。そして次々と現れる見たことも無い料理に舌を打ちつつ、昼間の式を振り返り笑い合いながら食事を楽しんだ。

「お風呂入ろ♪楽しみだね」
「ああ…あ。俺アレ持ってきて無い」
「大丈夫!準備万端だよ!」
デザートまでしっかり堪能して満足げに腹をさする天理をお風呂に誘う。ここで天理はやっと洗浄器具の不所持に気づいたが、当然荷物に忍ばせてある事を伝えると、呆れながらも歓心していた。
いそいそと給湯装置を操作しバスタブの中にお湯を入れ始める。天理にその手慣れた様子を指摘されたので商人の護衛で面白そうだったからと覚えていた事を話した。
「お前は本当に勤勉だよな…筆不精以外は…ん?これは!」
「あ、やっぱり気になっちゃうよねー」
またも歓心され得意げになっていると天理は壁のパネルを見て目の色が変わった。天理曰く、その給湯装置は古代遺物から修復改良された魔力稼働型で、魔力は外部供給、使用者には魔力を消費させない高額装置であるらしい。テンションの上がった天理は食い入る様に装置を観察し始めた。
部屋も夜景も食事もそれなりに嬉しそうに楽しみつつも苦笑していた天理がここにきて一番テンション上がってる見て、相変わらずのパートナーの様子に今度は自分が苦笑してしまいつつも連れてきて良かったと思う。だがしかし今それはちょっと悪い癖じゃない?と後ろから抱き締めた。
「ねぇ俺の事忘れられちゃうと拗ねちゃうよ?」
そう天理の耳元で囁くと、天理はビクッとして慌てて振り返った。いたずらっ子の様な顔でにやっと笑うと天理は顔を赤くする。
「忘れてないって」
恥ずかしそうに俯きつつ少しだけ俺に体を預けてくる様子が可愛らしく、大好きなソレより俺なのだと示している様で嬉しさに抱きしめる腕に力を込める。頬に手を添え唇を近づけると天理も応えてくれた。
一旦離れ天理は赤くなりながら準備するからちょっと待ってろと浴室から追い出される。タオルや着替えをちょこっと細工しつつ用意していると、ほどなくして浴室に招かれた。

体を洗い合い、ジャグジー付きの風呂に並んで入って楽しむ。いつもは慎重で止める側だがやっぱり遺物を見ると童心に返った様にはしゃぎ始めてしまう天理と一緒になって浴槽脇の給湯装置パネルを端から試していると、壁だと思っていた壁面が開き、ガラス張りとなると夜景が視界に飛び込んできた。天理は羞恥で顔を真っ赤にしあわてて解除しようとするが、その手を止める。
「誰も見てないよ。一緒に夜景見よ」
「そう、だな」
ね?と優しく微笑むと天理は恥ずかしがりながらも寄り添ってくれた。
手を握り合い、肩を寄せ合ってしばらく景色を楽しんだ後、浴室を出る。天理は着替えが新しい下着はあるものの、なぜか夜着ではなく結婚式で着た白のフロックコート一式が置いてある事に気づいた。
「侯輝、置くもん間違えてないか?」
「間違えてないよ♪あのね、もう一回着て欲しいんだけど。ダメ?」
これを着られるのは今日しかない。もう一度自分だけの目で見たかったのだった。強請る様な目線を送ると天理は仕方がないなと再びその衣装を着始める。
「ただし、お前も着ろ」
ニヤリと笑い悪戯っぽい瞳で己の意図に付き合ってくれる天理に歓喜しながらいそいそと寝室に戻ると俺も衣装を着直した。

「整髪剤ないから髪はセットできないぞ」
前髪を気にしながら脱衣所から寝室に出てきた天理を抱き寄せる様に腕の中に迎え入れ、その前髪を手櫛で後ろに撫で付けてやる。挙式でも披露宴でも散々見たが天理の白のフロックコート姿はとても美しかった。昼、皆の羨望を受けていたその姿は今、己一人だけのものだと思うと優越感が込み上げてくる。
「綺麗だよ」
そして微笑を浮かべながらそう囁きそのまま口づけをした。そう表現される事にいつも抵抗がある天理だったがもう突っ込むのも止めたのか苦笑する。そして腕を伸ばすとお返しとばかりに俺の前髪を後ろに撫で付けてきた。
「お前も世界一可愛くて、かっこいいぞ」
微笑しながらそう言うと今度は天理から口づけてくれた。挙式でも口づけを交わしたがやはり天理は二人きりの時の方が素直になる。世界で俺一人だけだという瞳で見つめてくれる。愛おしくて堪らない。改めて愛しい人を抱き締めた。

豪華な装飾が施されたキングサイズのベッド上に移動し、上質なマットレスに二人で驚きつつ、ベッドの上で向かい合いお互いの衣装を脱がせ合う。
「さっき着たばかりなのにな」
「だってこの衣装を脱がせる事ができるのも今日だけだもん」
くすくす笑いながら俺の服を脱がしてくる天理に、じゃれる様にキスを挟みながらフロックコートとベストを一枚ずつゆっくりと脱がしていく。
「おまえそっちが本当の目的だろ」
「バレちゃった」
笑い合いながらまた口づけた。
脱がしているうちに天理のフロックコートのポケットに一枚の紙が入っているのが見えた。特に気にしないでいたら天理が慌てて隠そうとしたので取り上げてみる。開くと穏やかに笑う俺の絵だった。その目的を思うと顔がにやけてきた。
「ねね、これなんで持ってるの?」
「もらったんだよ」
顔を真っ赤にしてそっぽを向く天理。式の最中に自分達を描いていた絵師から貰ったらしい。もっとかっこいいのもあったのにとにやにやしている隙に取り返された。大事そうにしまっているのを見て更に顔が緩んでしまう。
「ねえねえ、それ見て俺思い出したりするの?」
「いいだろ俺が何に使おうと」
「いつも寂しい思いさせてごめんね」
可愛くてつい揶揄ってしまい、恥ずかしさからからか少し拗ね始めた天理をぎゅうと抱きしめて謝罪する。
「別に怒ってないって…」
実は寂しがり屋の天理はきっとその絵を見て慰めるんだろうと思うと愛おしくて嬉しくて堪らなくなった。厚めのふかふかのクッションが敷かれていたヘッドボードにそっと押し倒すと優しく唇を重ねる。舌を差し入れ絡め合うと、んっ…と甘い吐息が漏れた。
ボタンを外し、はだけたシャツの合間から見える白い肌に誘われる様に手を差し入れると天理は吐息を漏らす。前を完全にはだけさせると風呂上りの艶めかしい肢体が露になった。相変わらず少し恥ずかしげに見上げてくる天理を見ながら、これがもう自分の物になったのかと少しぽーっとしながら感慨深くなった。
「もう我慢できませんって顔してるぞ?」
そうしていると悪戯っぽく笑う。しかしそんな天理とて顔は赤い。今日はなんだか強気で積極的で、天理も特別な日だと思ってくれているのだろうか?と思うと笑みが溢れた。
「うん、我慢できないや」
「おまえは俺と違って素直だよな」
天理はふっと笑って頭を撫でてくれる。慈しむ様なその手が心地好くて甘えるように天理の首筋にすり寄ると、そのまま吸い付き跡を残していく。いつもの痕を残すなと叱る声は降って来ず寧ろちょっと嬉しそうに見えた。
「今日は怒らないの?」
「…今日くらい、いいだろ?」
聞けば天理はもごもごと口籠った後にぼそりと言った。
やっぱり今日は可愛い。いつも可愛いけど、俺と同じで幸せだからかな?想いを込めながら痕をつけていると、天理は俺の前をはだけさせ胸や腹、腰に手を這わせ、時々俺がびくりと反応してしまうのを楽しんでいる様だった。
反撃する様に首筋から下へ下がると胸元にもキスマークを付け、胸の飾りを弄ると脚がびくりと動いた。舌や指先で転がしたり摘んだりしていると可愛らしいそれが段々硬くなり主張してきて控えめな吐息が漏れ始める。あえていつも天理が痕を付けて欲しがっている心臓を外していると、俺の顔を両手でそっと挟まれ心臓へ誘導された。
「意地悪してないで付けてくれよ…」
恥ずかしそうにしながらも拗ねた様な表情でいつになくおねだりされてしまう。そんな姿に俺は意地悪している余裕など吹き飛んで、どくどくと打つ鼓動へと真っすぐに向かい強く吸い付いた。
「んっ♡」
満足そうな声が聞こえてきた。ちゅっ、という音を立てて唇を離すと綺麗に付いた赤い花。身も心も俺のモノである印。悦ぶ顔と白い肌に映えるその赤を見るとぞくりと背中に快感が走る。
「…お前にも付けさせろ」
「わーい♡」
どこか照れ隠す様に体を起こした天理に押されるままに上下を入れ替わる。まずは鎖骨の下辺りに強く吸われ、ぴりっとした痛みが走り思わず声が出ると、ふふと笑われた。天理の手はまるでこれから俺を抱くかの様に俺の身体の上を艶めかしく辿り刺激し、唇で痕を付けると俺を震わせ声を上げさせる。最後に心の臓へ強く吸い付き俺が天理のモノである印を付けてくれた。俺のどきどきも聞こえているだろうか。天理は満足げにしながら上体を起こすと愛おしげな瞳で俺を見下ろした。いつになく情欲的な姿に思わずごくりと唾を飲み込む。
天理はそんな俺を見て嬉しそうに少し笑い小首を傾げた。
「今日はちょっとはエロく見えてるか?」
何度も交わってるのにまだそんな事を言う。確かに今日の天理はいつもより艶やかだけど、もうちょっと分からせないと思うばかりだ。
「今日も、すっごい、えっちだよ?もう。いつも俺我慢してるの知ってるでしょ?」
さわ…と脇腹を擦ってやりながら抗議してやると、天理はわずかにびくりと震え、怯んだのか少し目を剃らし顔を赤くしながら反論する。
「ぅ、仕方ないだろ、いつも余裕ほぼないしだな…」
さっきまであれだけ強気でいたのに、どうしても俺に弱くなってしまう天理を見ているともっと甘えてみたくなる。
「今日は特別、だね。じゃあもっと凄い天理見たいな♡」
「…っ、ああクソ。?…って何だよ」
「それは着たままでお願い♡」
俺のおねだりに天理が一瞬怯みつつもどこに向かってか悪態をつきながらシャツを脱ごうとしたので引き留める。その今日だけの特別な衣装を目に焼き付けたかったのだ。
「…ま、コレ今日だけだもんな」
呆れた様にジト目をされたがすぐに同意してくれた様でお願いを聞いてくれた。そして自ら下を全部脱ぐと、さあどうだとヤケクソ気味に俺の腰の上に跨がった。全裸に前を大きくはだけたシャツ一枚、少し湿った胸の飾りは慎ましやかにピンと立ち上がり、辺りは紅い所有印で飾られている。触れてもいなかった天理の雄自身はもう十分に立ち上がっており、先端が少し濡れてさえいて興奮している事を伝えていた。少し前なら卒倒しそうな大胆なその姿はやはり恥ずかしいのか顔を赤らめていて、もうすぐにでも襲いたくなる気持ちを堪え、更にお願いする。
「もっと特別見たいな♡」
「な…!そんな緩みっぱなしの顔して、こんなにかったくしてんのに余裕こきやがって…見とけよ…」
いつもなら、とうに天理をひっくり返している俺が堪えている事に天理は驚きつつも負けじとまたお願いを聞いてくれた。天理は俺のベルトを外しファスナーを下ろすとそのまま一気にパンツごとズボンを引き下ろした。そしてはち切れんばかりに飛び出した俺の雄を微笑しながら手に取るとそれに一度キスをする。その姿につい自分の息子に嫉妬しているとその間に躊躇無く口に含まれた。
「んむっ……」
「ぁぁ…♡」
生暖かい口内に包まれ思わず声が出る。天理が口に含んでいるだけでも興奮が止まらないのに、俺のイイところとコツを覚えるのが上手だった天理の口淫にすぐにでもイキそうになるのを何とか堪える。しかしそんな俺の様子を見て気をよくしたのか、天理の動きが激しくなった。舌を絡め唾液が絡まる音が耳を犯し呼吸が荒くなってくる。
「あ♡あ♡天理……凄く、気持ちい、よ♡」
俺は我慢しつつもつい手を出してしまう癖が出て身を起こし、奉仕してくれる天理の頭を撫でながら耳元近くで囁く。すると天理は嬉しそうにしながら耳を可愛らしく赤くし小さくぴくぴくと反応していた。
天理は口を離すと今度は手を使って上下にしごく。自分でするのとは違う快感が走りとうとう堪えきれなくなってきた。
「んあっ♡天理それダメ♡出ちゃう!」
「出していいぞ?」
むしろ出せと言わんばかりに手はそのままで先端に吸い付かれ強く刺激される。絶妙なタイミングで舌を動かし吸われるともう無理だった。
「ああっ♡…!」
天理は出したモノを少し眉を潜めながらもごくりと飲み込んでくれた。そしてどこか嬉しそうに俺の雄を丁寧に舐めとる姿を見ているとそれだけでまた興奮を覚える。俺の欲はまだまだ止まる気配はない。
俺が息を整えている内に、天理は近くの水差しで水を一口飲み、俺に跨がり上の方に移動してくると俺の腰の位置で腰を下ろした。天理の昂ぶった熱い雄が俺の少し大人しくなった雄に触れると、出したばかりだというのにまた熱が集まるのを感じる。そしてどこで覚えてきたのか、俺の肩に手を添えるとゆるゆると腰を前後させ自らの雄で俺の雄を昂らせようとする。
「わぁ…♡上でしてくれるの?」
「特別、見たいんだろ?」
やってる事は凄く卑猥なのに本人は凄く恥ずかしそうなのが可愛い。きっとまたどこかで聞きかじったのをやってみたがやっぱり恥ずかしかったんだろう。そうやって一生懸命興奮させてくれようとするところも愛おしく、例え拙くとも俺には視覚的にも感覚的にも興奮しないはずが無かった。欲望のまま手を天理のお尻の方へ持っていくと指先で割れ目をなぞり秘所と進める。中を探るように動かすとくちゅりと音がした。準備されていたそこは柔らかく、俺の指を受け入れてくれる。しばし慣らすと指を増やしかき混ぜるように動かした。
「ふっ……ん」
天理が嬉しそうに表情を緩めながら小さく声を漏らす。天理は俺の雄が再び十分に昂ったのを確認すると腰の動きを止め、俺の指の動きに体を震わせ吐息を漏らしながら掠れてきた声で呟いた。
「そ、れに…今日は、一回で終わらせるつもり、ないだろ?」
だから体力的に最初に動ける騎乗位をやっておきたかったのだと伝えられる。悦ばせようとしてくれる事にまた喜びを感じた。俺は天理から指を引き抜くと支えるようにシャツの下から腰に手を添えた。
「うん。じゃあまずはお願いするね♡」
「ん。」
天理は恥ずかしそうに脚をM字に開き俺の肩に置くと息を吐きながらゆっくりとぬちぬちと音を立てながら腰を落としていく。そして俺の雄が全部入った所で一度動きを止めた。目を瞑り大きく呼吸をする天理が落ち着くまでしばらく腰を撫でると、天理は小さく微笑む。ほどなくして落ち着くとゆっくり腰を動かし始めた。
「んっ…ふっ…んっ…」
「ぁぁ…♡気持ちいいよ♡…天理…♡」
うっとりとそう呟くと、天理は顔を赤くしながら微笑む。慣れてくると徐々に腰の動きを早めていった。
誓いの日の印であるウイングカラーシャツと指輪だけを身に纏い俺の上に大胆に跨がっている天理。その無垢な純白のシャツの中から覗くのは俺が散らした赤い所有印、下は俺に貫かれながら天理の雄が自身の動きに合わせ汁を滴しながら踊り、熱い吐息を吐いている姿は酷く淫靡だった。ここまでもう淫靡な姿を晒しているのに天理は理性が手放しきれないのか羞恥に顔を赤らめ凛々しい眉を潜める。だがその理知的な瞳も自ら動かす度にに情欲と涙で満たされていった。
「んっ、は、あっ♡んっ♡」
「あ♡あ♡凄い、よぉっ♡天理♡」
更に天理は片方の手で俺の胸の飾りまで弄び始めると快楽が背筋を走り俺の雄をびくびくと震わせる。まるで抱かれているかの様な気分だ。恍惚とし、止めどなく声と吐息を漏らし俺の雄が反応している様子をその身で感じ取っているらしい天理は嬉しそうに艶っぽく笑う。
「あ♡はぁっ、可愛い、ぞ」
「ぁあっ♡天理も、可愛い♡からね?」
そう言うと天理の後ろがキュウと締まり俺を更に刺激する。お返しとばかりに天理の動きが早くなり、俺も合わせる様に腰を突き上げた。お互いがお互いを昂らせ二人で上り詰めていく。
「あっ♡あっ♡候っ!」
達しようとする頃、天理が俺の名を呼びながら手を伸ばす。その手を掴むと恋人繋ぎで絡ませた。ギュッと握りしめ下から支えると天理が安心した様に微笑み、瞳から溜まっていた涙が零れ落ちた。その光景に、挙式の誓いの口づけが思い出され、情欲にまみれた行為が一気に神聖な行為に思えてくる。見つめ合いどちらともなく口づけると共に腰を強く打ち同時に果てた。
「「んんんっ……!」」
天理は荒い息のままぐったりと俺にもたれ掛かる。俺はその愛おしい身体を抱き締めた。これは俺達だけのもう一つの挙式なのだと思うと俺はその腕の中の人にもう一度愛を誓った。
天理は顔を上げまだ少し息を乱しつつも俺を見つめるとはっきりと俺だけに誓いの言葉を告げてくれた。
「愛しているぞ、侯輝」
「俺もだよ。天理」
俺の言葉に幸せそうな笑みを浮かべる天理ともう一度誓いのキスをした。

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