設定系メモ
近未来より前までのネタバレ含む全体の備考録
天理 (清水天理)
容姿:30歳手前。均整の取れたスラリとした長身。色白。知的で凛々しい顔立ち。状況によっては貧弱だったり少しだけ鍛えていたりする。食が太くないのでなかなか鍛えられず太れない。病むとガリガリになる。
黒髪は基本七三分けで前髪を少し前に垂らす。病むと放置される。
酒で一切酔わない。清酒を好むが嗜む程度。
性格:冷静、誠実、健気、一途、真面目、隠しているが照れ屋で怖がり。
嘘が苦手で信頼する者には嘘がつけない。特に侯輝には隠し事もできない。正直に言ったらまずいシーンは判るので嘘をつかない範囲で喋るスタンスになる。
考古学ヲタク。星見も好き。活字中毒傾向。夢中になると子供の様に目をキラキラさせて周囲を置いてきぼりにする。
職・能力:考古学ポスドク(Postdoctoral Researcher)として古代史科のアナスタシア教授に付き働いている。研究や授業のサポート、遺跡に潜って探索など。
非常に高い4属性(風・火・水・土)の精霊適性を持つ調和の徒と呼ばれる稀な適性の持ち主。複雑な術を思うだけで行使可能、精霊王も使役可能だが魔力が低く多くの術を行使できない為、妬む者からは器用貧乏と呼ばれる。
多種多様な言語に精通し、古代語の解読や簡易な会話も可能。
コツコツ仕事は苦にならず書類仕事も得意。
持ち物:侯輝から貰った婚約指輪(裏打ち紫水晶)、ヲサレ服。母から貰った千年物のチタン製星座早見盤。
侯輝 (夏侯 輝 明鳴)
容姿:20歳前後。長身に筋肉質な体躯。小麦色の肌。逞しいながらもやや幼さを感じさせる愛嬌のある顔立ち。お肉大好きフィジカルギフテッド。
蜂蜜色の金髪をツーブロックにしアップにした前髪をほんの少し垂らしている。
下戸では無いが酒に弱い。種類を問わず美味しいお酒が好き。
本来のフルネームはかこう・きだが幼き天理が夏◯惇を間違えて区切って認識し名付けた為。正式には夏侯や輝と呼ばれる。
性格:素直、快活、一途。勇敢。褒められるの大好き。対天理なら効果倍増。声量が大きい。
器用で大体なんでもできてしまうが飽きっぽい。よく言えば固執しない。執着は天理に全振りされ過ぎている。
職・能力:冒険者。剣及び格闘術全般を得意とする戦士。光と、隠しているが闇の精霊魔法も補助的に行使可能。精霊適性は高いが魔力が高くも無い為、真面目に精霊使いとして鍛える気が無い。闇適性は制御できていないので精神的に危うくなると漏れ出し知らず影響を与える事がある。
料理や楽器演奏、歌なども得意。機微に聡く対人折衝も得意。じっとしてコツコツやる仕事は苦手。筆不精。
その外観からは意外な程器用でクレバーな戦闘も得意とする。
持ち物:天理から貰った婚約指輪。ラクシャーという合言葉で簡易魔法盾を展開。中程度の物理・魔法攻撃であれば完封できる。
故郷の街を救ってくれた冒険者の一人から譲って貰った無銘のバスタードソード。鎧は大体皮。オシャレで大体財布は軽い。
アナスタシア
女。50代半ば。古代史科科長。教授。風適性。天理の恩師で今上司。天理の両親とも面識有り。
思慮深く穏やかで上品。低位ながら貴族出身。古代史や歴史を愛し、老いて尚好奇心旺盛。真摯に取り組む天理の事は可愛がっている。
異界の者襲来時の地震で孫を庇って負傷、これが元で亡くなった。
セレリス (王都セレリス)
大陸でも有数の大都市。港や砂浜、丘には簡易温泉。王政が敷かれているが実際は議会制。魔術学院や冒険者ギルド各種神殿など主要拠点
サイティヒル
セレリスから歩いて半日程にある山間の街。
古くからある大地の神の神殿がある。王都にある神殿より権威は無いが由緒正しく敬われている。
天理や侯輝の故郷。8年前に病魔の厄災に遭い壊滅寸前だったが侯輝の両親の命懸けの対処により辛うじて免れている。復興中。
サイティヒルは、都セレリスから半日ほどの距離にある温暖な街だ。山間が近く、どこからでも緑の稜線が見える。風が穏やかで、空気は清らか。街を包むのは、どこか懐かしい、穏やかな時間の流れだった。
この街の中心には、街を取りまとめる市庁舎と古くから続く大地の神の神殿が鎮座している。壮麗とは言えないが、長い年月を重ねた厳かさをまとい、神殿の周囲には季節ごとに違った作物が実る畑が広がる。大地の神の恩恵が強いとされるこの地では、農業が盛んで、特にお茶の生産が知られている。春には、茶工場から香ばしい香りが漂い、街全体がほんのりとその薫りに包まれるのが名物だ。
しかし、今のサイティヒルはかつての賑わいを取り戻せずにいる。8年前、病魔の厄災が街を襲った。その猛威は凄まじく、一時は全滅の危機に瀕した。しかし、大地の神の神官であった侯輝と土護の両親が命を懸けて封じ、その命と引き換えに街を救った。だが、封印は完全ではなかった。今もなお、病魔の残滓は封じた遺跡に息を潜めている。土護は定期的に封印の儀式を行い、厄災の再来を防いでいるのだ。
土護や残った人々は生き残った者同士で懸命に街を立て直してきた。だが、8年前に激減した人口は未だ戻らず、空き家が目立つ。静かな街並みはどこか寂しさを感じさせるが、それでも住人たちは強く前を向いて生きていた。
サイティヒルの街外れには、小さな遺跡が点在している。いずれも古びた石造りの建物や崩れた回廊が残るのみで、今ではすっかり忘れ去られた存在だった。しかし、かつてここは医療都市として栄えた歴史を持つ。古の時代、「死者をも蘇らせる」と言われた天才的な女医を中心に、万病を治す術を追い求めた者たちが集い、街は発展した。だが、その影響力を恐れた為政者によって街は滅ぼされ、すべては歴史の闇へと葬られた。
この過去を知る者は、今はもういない。ただ、サイティヒルに吹く風の中には、時折、何かを訴えかけるような微かな囁きが混じることがある。それを「古の記憶の残滓」と呼ぶ者もいれば、「病魔の名残」と恐れる者もいる。
今も街は再生の途中にある。古の遺跡と新しい暮らし、静けさの中に根付く強さ。サイティヒルは、過去と未来が交錯する街だった。
エレリウス
男。40代半ば。魔術学院精霊科科長。議会にも影響力を持つ貴族出身。学院内でも力を持ち研究資金も潤沢。4大精霊同時行使魔法研究の第一人者。高い魔力と火・土の適性を持ち精霊王を使役可能。
精霊魔法研究大好きで調和の徒の天理にご執心過ぎて色々やらかす。天理が苦手とする。
シア(エーシァ)
風の精霊。天理の契約精霊の一体。女性的な幼顔に短く綺麗に切りそろえられたショートカット。無口。真面目、従順、健気。「…わかった。がんばる」
4体の中では天理の魔力効率は一番良く緊急時に出しやすい。
ブラム(ブラームド)
火の精霊。天理の契約精霊の一体。中性的で意思の強そうな瞳。波がかった長髪を炎の様に揺らす。やや居丈高。冷静。しっかり者。ツッコミ兼まとめ役。世話焼き。「遊びで私を呼び出すな」
ウィン(ウィンディー)
水の精霊。天理の契約精霊の一体。男性的。元気なスポーツ刈。やんちゃ。イケイケゴーゴー特攻隊長。戦闘になると張り切る。反応は早いが時々やらかす。「まかせろー!うりゃりゃりゃー!…あ。」
ガノ(ガートノード)
土の精霊。天理の契約精霊の一体。見た目は女子の様にフリフリと可愛いが男性型。マイペース。のんびり屋。大地の神の緊急通信媒体。「ほいほーいっと。うん完璧♪」